70年代を舞台にした第三次世界大戦海戦ゲーム『Command: Northern Inferno』紹介

Command: Northern Inferno は海空戦ゲーム Command: Modern Air / Naval Operations (CMANO)から派生したゲームです。

大本のCommand: Modern Air / Naval Operationsについての紹介記事はこちら

ka-ka-xyz.hatenablog.com

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Command: Northern Infernoは、CMANOのゲームシステムを使用して70年代の「あり得たかもしれない」第三次世界大戦の海空戦を扱ったゲームです。アイスランド北大西洋ノルウェー付近を中心に扱った13のシナリオを(シングルシナリオあるいは連続したキャンペーンシナリオとして)プレイする事が可能です。
既にCommand: Modern Air / Naval Operationsを持っている人は拡張シナリオ集として購入可能。持ってない人はスタンドアローンなゲームとして同じ価格で購入可能。

どんなゲーム?

基本はCMANOと同様。ユニットは全てNTDSアイコンで表示され、リアルタイム(時間圧縮・停止有り)で動いていきます。
要はこういう画面。

f:id:ka-ka_xyz:20151108225508p:plain

こういう画面から「ノルウェー海軍の高速艇戦隊がソ連の揚陸船団へ強襲をかけるありさま」を妄想できるかどうかが、このゲームを楽しめるかどうかの鍵となります。

核もあるよ(使用許可が出た場合のみ)

攻略Tips

シナリオ1: Opening Moves

GIUKギャップ(グリーンランドアイスランド・英国を結ぶライン)を突破しようとするソ連潜水艦を狩るシナリオ。
といってもSOSUSで全ての潜水艦の位置は既に掴まれているので、航空機やヘリを使って反撃されない立場から一方的に殴っていくだけの簡単なシナリオです。注意点としては、攻撃前にちゃんと敵かどうかを判定すること。最初は潜水艦は黄色いアイコン(敵味方不明)で示され、敵潜水艦なのか生物学的な(イルカとかクジラとかマグロの群れとか)音響なのか区別されていません。周囲にソノブイを落として潜水艦であることをきっちり判定してから狩りましょう。
(実際の所、うっかり海洋生物を攻撃してもペナルティは無い)

シナリオ2: Goblin on the doorstep

イギリスの弾道ミサイル原潜 HMSリベンジ を大西洋上の哨戒海域まで護衛するシナリオ。敵ユニットは潜水艦とMayak級の情報収集船複数

Mayakは限定的な対潜能力を持ち、放置しておくと危険です。ただ、陸上基地から発信する航空機は対艦ミサイルを装備できないため、こちらも水上艦で対応することになります。また、水上艦搭載のヘリも対艦ミサイルを搭載出来るものもあるので、兵装を換装して置いたほうが良いはず。

また、SSBN HMSリベンジについては"Doctrin & RoE"の設定で "Automatic evasion"の値を「No」に変えるのがおすすめ。初期値のままだと敵を探知するたびにあさっての方向へ転舵してしまうので厄介です。
また、航空機で洋上哨戒する際に、レーダーで敵味方不明な船を見つけても敵か味方か識別できない場合があります。その時は高度を雲の下に指定すると、目視確認が効きます。

あとは、陸上基地から発信した哨戒機やヘリを使って、HMSリベンジの周囲とノース海峡の北側出口付近にソノブイの網を張り、徐々に外側へ広げていけばそのうち潜水艦が捕まるはずです。

シナリオ3: The Fast and the Furious



注意!
このシナリオは現在のところ、ここで配布されているhotfixを適用しないとクリア不可能です。勝利条件を満たしていても次のキャンペーンへ進みません。steamではhotfixがまだ配布されていないので、上記のforumからファイルを入手する必要があります。
また、hotfix適用後にいったんシナリオ3のsaveファイルを削除し、シナリオ2からやりなおして改めてシナリオ3を開始する必要があります。


ノルウェー北岸へ接近しつつ有るソ連両用(揚陸)船団を撃退するシナリオ。
手駒として使える航空機は少数のF-5軽戦闘機とその偵察機タイプ、哨戒ヘリのみ。海上戦力は魚雷艇ミサイル艇を中心としたものであり、あまり有力なものではありません。
一方ソ連側は、揚陸戦団の直衛戦力とは別に、多数のオーサ型高速ミサイル艇が間接護衛戦力として待ち構えています。手駒の高速艇を使って最初から揚陸船団を襲撃すると、オーサ型に寄ってたかって殴り返されるので注意が必要です。

ということで、F-5戦闘機を使ってオーサ型ミサイル艇を狩りつくしてから、水上戦力で揚陸船団を襲撃するのが一番すんなり行きます。ただ、F-5の使い方が結構厄介で、普通に使っているととてもオーサ型ミサイル艇を狩りつくせません。とりあえず

  • F-5ユニットの"Doctrin & RoE"で"RTB when Winchester"(兵装を使いきった場合は基地へ帰投)を「No」に指定(兵装を使い終わった途端に敵の防空網を突っ切って帰還しようとする場合があるので防止のため)
  • F-5ユニットの"Doctrin & RoE"で"Use gun against surface/land contacts (starfing)"を「Yes」に指定(ミサイル艇を相手にする場合、機銃の攻撃が結構効く場合も有るため)
  • 初期兵装 Mk20 Rockeye II CB の機体はとりあえず出撃させるが、帰投時に AGM-12B Bullpup Aへ兵装転換(Rockeye IIは全く役にたたない。Bullpupは長射程なうえに一発当たればミサイル艇にとって致命傷。ただし、兵装の残数が少ないので注意)
  • Bullpupや通常爆弾を使ってオーサ型を攻撃するときは、自動攻撃せずに手動で攻撃すること(一発当たれば致命傷なのに自動攻撃だと一回で全弾を撃ち尽くすため)
  • F-5は出撃後再補給に約5時間かかるので、だいたい2出撃が限界というか3出撃前に揚陸船団が揚陸ポイントに達してしまう。2出撃目までにオーサ型ミサイル艇を可能な限り減らす
  • F-5を使ってオーサ型ミサイル艇を減らすまでは、水上艦艇は初期位置のちょと西寄りあたりに退避。ただし、あまり西へ行き過ぎると揚陸船団の迎撃に間に合わなくなるので注意
  • 揚陸艦が積んでいるハインド攻撃ヘリ魚雷艇にとって結構脅威なので、水上艦艇で揚陸船団を襲撃するタイミングで、F-5の上空直護を付ける
  • 揚陸船団本体は対空防御は強いものの、対艦攻撃能力は低い。オーサ型さえなんとかすれば手持ちの戦力で殴り放題出来る。ただし、西の端にいるFFGについては、もし余裕があればBullpupを装備したF-5で予め沈めてしまうと楽になるはず。


このシナリオだけ攻略情報が細かいのは、最初の注意点で引っかかって5回ぐらいやりなおしたから。

シナリオ4: Barents Sea Boomers

バレンツ海ソ連の「聖域」(厳重に防衛されたSSBN哨戒海域)へ潜入したスタージョン級SSNでSSBNを狩るシナリオ。
このシナリオは多分に運が絡む。というか運ゲー。Creep速度で哨戒海域をぐるぐるめぐり、運が良ければSSBNと巡り会える。運が悪ければ対潜哨戒機から魚雷落とされて一方的にボコられて終わります。
注意点として、同じ海域でプレイヤーの指揮下に無いイギリスのスイフトシュア級SSNも行動しているので、同士討ちを避けること・・・つまり、「ソナーでSSNを探知して10時間追い続けた挙句に味方と判明」もあり得えます。


今のところシナリオ5プレイ中なので攻略情報はここまで。

スプラトゥーンは「初心者向け」か?

前回のスプラトゥーン語りの続き。

Splatoon(スプラトゥーン)

Splatoon(スプラトゥーン)


スプラトゥーンはおもしろんだけど辛いというか、前評判やレビューやCMで受けるイメージのような、「初心者向け」「誰でも楽しめる」とはちょっと違うというか、「初心者向け」って概念自体に幅がありすぎるという話を書く予定。
あ、念の為補足するとスプラトゥーンは(辛いけど)楽しいゲームなのは確か。ちなみに自分は今のところウデマエB+ぐらいで安定。バケットスロッシャー派。ランク1桁の人については状況が許す限りキルは避け、リッター3Kと煽りイカ*1野郎は積極的にキルしに行くプレイスタイル。バケツ楽しいよバケツ……と書けるぐらいには楽しめてる。

色々語る前に、ゲームプレイヤーとしての自分について

このブログの「ゲーム」カテゴリを見ても分かるように、基本はストラテジー系PCゲームがメイン。反射神経使うようなFPS/TPSは苦手というかほぼ初心者。
あと、「だからゆとりは」的な感想が来る前に補足しとくと、ロンダルキアの洞窟(FC版)体験した世代なんでそこんところよろ。

発売前の期待

スプラトゥーン発売前までさかのぼって自分が受けた印象を振り返ってみると、この記事

www.4gamer.net


のように

"撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。"
"陣取りゲーム"
"TPS風のゲームでありながら,射撃のうまさに関わらず貢献している気になれて楽しい"
"総じて「プレイヤースキルに関わらずみんなで楽しく遊べる」ことに注力されている"

って感じだったんですね。任天堂が、スパルタンで荒んだ(下手なプレイすると即座に4文字言葉が飛んでくるような)プレイヤー対戦型のFPS/TPSのあり方を根本から変えるようなゲームを出してくるんじゃないかという期待がありました。
で、実際のスプラトゥーンがどういうゲームだったかというと、確かにこー初心者に向けて「間口が広い」ゲームであり、荒まないように考えられてはいるんですが、プレイしてて余りに"初心者向け"ではないよなあという印象が強かったです。面白いけど。

速攻で購入した自分のプレイ体験

ka-ka-xyz.hatenablog.com

つらい

発売後のレビュー

でも、発売後に出てるレビュー等を見ても結構「初心者向け」「だれでも楽しめる」的な感想が多いんですよね。例えば

ゲーマー向けメディアだと

www.4gamer.net

イカ達が装備しているブキはステージを塗りつぶすために使うものであり,相手を倒すのは二の次。
 ゲームで何人相手を倒しても,また何回相手に倒されても,最終的な勝敗は塗りつぶしてナワバリとした面積で決まるので,積極的に最前線に出て戦わなくとも,相手のいないところで黙々とステージを塗りつぶしていくだけで,チームの勝利に貢献できる。このあたりが,本作の最大の特徴といえるだろう。


【「Splatoon(スプラトゥーン)」レビュー】Splatoon(スプラトゥーン) - GAME Watch

敵を倒すスキルも重要だが、あくまでも“インク(塗る)”と対を成している点もポイントのひとつ。一般的な対戦メインのTPSやFPSでは精密なエイミングスキルが大前提となるため、それが苦手だとそもそもゲームに参加できない(楽しめない)が、本作は塗ることが最大の貢献。ドンパチ要素を十二分に残しつつ、それが苦手な人も参加できる……なにより“貢献できる”作りは白眉の一言。「誰でも楽しめるゲームです」なんてセールストークも陳腐化して久しいが、本作ではプレイするたびに実感させられる。


www.4gamer.net

実際に遊んでからあらためて一言で説明すると,「平和面白い」って感じよね。

ゲーム系以外のメディアだと

toyokeizai.net

いわゆるシューティングというジャンルのゲームですが、なにがすごいかというと、まず世界観がすばらしい。人を倒すんじゃなく、殺すんじゃなく、色を塗っていく陣取りゲームなのですね。

みたいな。まあ、取り上げられ方としては「だれでも楽しめる」「初心者向け」的な色が強い。

ほんとに誰でも楽しめるのか

いやこれ書いた時は「辛いわー」って感想がかなり少なかったんですが、発売後結構経つとそれなりに「辛いわー」系の感想増えてくるんですよね。例えば

anond.hatelabo.jp
(スプラトゥーンとは明示されていないけど、マリカの話が出ているということはWiiUで、"そのゲームの絵柄自体はかわいらしくて年齢制限もついていないんだけど、TPSやFPSタイプのネット対戦ゲーム"との事なので、書かれた時期と合わせてまあスプラトゥーンで間違いないだろうなと。)


anond.hatelabo.jp


あと、Twitterでも「子供がプレイしてて切れた」的な話も見かけたけど、今探したら見つけきれなかった(探し出せてもここでリンク貼るべきかどうかは微妙だけど)。


何故「辛いわー」系の感想が余り目立たないかというと、"ゲームそのものがつまらない"という話であれば、いわゆる「クソゲー」批評のように該当ゲームをDisることで書き手も読者も楽しめる(事もある)のですが、スプラトゥーンの場合、そういう書き方は出来ない。何故かと言うとゲームとしては面白いから。繰り返すけど、ゲームとしては面白い。けど、プレイするたびにフラストレーションが溜まってくる場合がある。ナンデ?

何故、そんな楽しいゲームでフラストレーションを感じるのか?

いやゲームの設計としていくつか要因は思いつくんですけどね。例えば

  • 何のかんの言って腕前の差が露骨に出る
  • 比較的少人数の対戦(4対4)なので、負けた時に「自分の下手さがチーム全体の足を引っ張る」感が強い
  • いったん劣勢になるとひっくり返すのは困難で、ひたすら押し込まれるだけのプレイになる
  • 負けた時のリザルト表示でことさらに悔しさを煽ってくる
  • 現状のナワバリバトルのマッチングは「下手な人」を救済しない*2

あたりの要素。でもこれ、上手い人にとっては魅力なんですよね。

  • 何のかんの言って腕前の差が露骨に出る → 上手ければ爽快なプレイ体験
  • 比較的少人数の対戦(4対4)なので、負けた時に「自分の下手さがチーム全体の足を引っ張る」感が強い → 上手ければ「自分の強さでチームに貢献」の魅力
  • いったん劣勢になるとひっくり返すのは困難で、ひたすら押し込まれるだけのプレイになる → いったん優勢を確保できれば、そう崩れない
  • 負けた時のリザルト表示でことさらに悔しさを煽ってくる → 負けなければどうということもない
  • 現状のナワバリバトルのマッチングは「下手な人」を救済しない → 上手ければ何の問題も無い

上手い人(ゲームレビューの発信者は大抵上手い人でも有る)にはこういう面はあんまり見えてこないし、下手な人は「ゲームそのものが駄目」ではなく「自分の腕が駄目」と思えてしまうので、あんまり正面から書きづらいのではないかという気がします。いやこれでゲームそのものが理不尽に難しかったりしたらまだある種の救いがあると思うんですが、ゲーム自体は素晴らしいので「自分に対してフラストレーションが溜まる」状態に追い込まれやすいんじゃないかなと。


「初心者向け」って何だ

ガチなゲーマーの人は"ゲーム自体は素晴らしいので「自分に対してフラストレーションが溜まる」状態に追い込まれやすい"とか読んだら

「いやそこは腕を上げろよ!勝つために努力しろよ!勝って楽しめよ!それがゲームの楽しみじゃないか」

的な事を思うかもしれません(実際、上で上げた「辛いわー」系へのはてブコメントやトラックバックでもそういう反応がある)。


………いやな、分かる。分かるよ学生時代の自分でも同じような反応したと思うよ。

でもさ、満員電車に揺られてヨレヨレになって家にたどり着いたサラリーマンに、そういう事求められても辛いのな。一日の疲れでささくれ立った精神を解きほぐすためにまったり楽しみたいのな。
あるいは、感情の制御がまだまだ苦手な子供に、遊びの中でそういうストレスを与えて耐えろっていうのはちょっと辛過ぎね?

スプラトゥーンの「間口の広さ」とか「初心者向け」とは、「初心者が中級・上級者へと育つための取っかかりやすい」「初心者でもすんなりはまり込める」という話であって、「初心者が初心者のままでまったり楽しめる」という方向じゃ無い気がするんですよね。なんというか、プレイヤーが、それに応えるだけの精神的・時間的、あるいは年齢的な余裕を持っていれば、努力の過程で心ゆくまで楽しめるとは思います。が、そういう余裕を持つことが出来ないプレイヤーにとっては辛さが溜まる構造になってしまっているんじゃ無いかと。

もっと言うと、かつてWiiNintendo DS任天堂が興したムーブメントって、そういう「初心者が初心者のままでまったり楽しめる」方向だった訳で、スプラトゥーンでもそういう方向性を期待してたのに裏切られたなーというモヤモヤも有る。
補足すると、実はプレイスタイルによってはdic.nicovideo.jp
のようにまったり遊べるマッチングへ到達出来るんですが、余程の腕がない限りは、キルされ続けることに慣れ続けるか、見方の勝利に貢献しないプレイをし続けるかでないと到達出来ない気がして多分心が折れそう。*3


なんというか、これから年末~正月にかけてスプラトゥーンは爆売れすると思います。そしてかなりの割合で「初心者向け」という言葉に対して「初心者が初心者のままでまったり楽しめる」という印象を持って買う人がいるんだろうなと思います。
そういう人が、買ってしまった後で「こんなはずじゃなかった辛い」的な感想を持つ前に読んでくれないかなーと。

最後に念の為、(自分にとっては辛さがあるものの)スプラトゥーンは楽しいのも確かです。「初心者が初心者のままでまったり楽しめる」系のゲームじゃ無い(というかそういう風に楽しむには工夫が必要な)だけで。

*1: 主に敵プレイヤーを倒した時に、相手プレイヤーを煽るために行われるディスプレイ行為。参照: 【スプラトゥーン】煽り イカ - YouTube

*2: 現状では他のユーザーをキルする傾向が強い/弱いプレイヤー同士がマッチされる。プレイヤーの腕はあんまり関係しない。

*3:とはいえ、ある程度ランクを積み上げた後ではなく、初手から「ゆうたピア」を意識して不殺プレイしてればすんなり行けるかも。まったり楽しみたい人は理不尽に思えても不殺プレイに徹しよう。

java.util.TreeMapとjava.util.Comparatorの罠

ちょっと職場で引っかかったコード。

java.util.TreeMapのコンストラクタにはjava.util.Comparatorを渡すことが出来て、エントリの並び順を細かく制御することができるけど、それでハマったのでメモ。環境はjava8

import java.util.Comparator;
import java.util.Map;
import java.util.TreeMap;


public class Sample {

  public static void main(String[] args) {
    Map<String, String> map = new TreeMap<>(new Comparator<String>() {
      @Override
      public int compare(String o1, String o2) {
        //実際のコードだともっと複雑で、ある特定の条件下でのみo1とo2が異なっていても0を戻す
        return 0;
      }
    });    
    map.put("hogehoge", "value_of_hogehoge");
    map.put("hogefuga", "value_of_hogefuga");
    map.put("fugaguga", "value_of_fugafuga");
    //mapに3つのKey-Valueを入れたつもりが・・・
    System.out.println(map);
  }
}

上のような感じのコード(実際にはComparator#compareの中身はもっと複雑)でmapにKey-Valueを追加した。で、3つのKey-Valueが入ると思ったのに実際の標準出力は

{hogehoge=value_of_fugafuga}

とmapの中に一つしか入ってない。
まあ、サンプルコード見れば分かるけど、Comparator#compareが0を戻している事が原因。

TreeMap (Java Platform SE 8)
を見ると

これはMapインタフェースがequalsオペレーションに基づいて定義されるためですが、ソート・マップはそのcompareTo (またはcompare)メソッドを使用してすべてのキー比較を実行するので、このメソッドによって等しいと見なされる2つのキーは、ソート・マップから見ても同じものです。ソート・マップの動作は、その順序付けがequalsと一貫性がない場合でも明確に定義されていますが、Mapインタフェースの一般規約には準拠していません。

とあるのでまあ仕様なんだけど、Comparatorは並び順を定義するだけだと思い込んでいたので引っかかった。
あと、コンストラクタの説明の方にも一言入れといて欲しい。

C88戦果報告(随時更新予定………多分)

C88の戦果まとめ。感想については随時更新予定*1

- TwiFULL Press 『月刊ポスドク 2014年12月号』

- TwiFULL Press 『月刊ポスドク 2015年8月号』

まあ、ポスドクに成らなかった(なれなかった?)単位取得退学者としては買っていいんかなーと思わないでも無いものの、付録(「象の卵クリアファイル」+「進捗報告用不在連絡票」)に負けて購入。「進捗報告用不在連絡票」は職場に持って行こうかな。実用性高し。

- 風虎通信 宇宙の傑作機番外編『ソヴィエト・ロシア・ウクライナのコンピュータ 増補改訂版』(既刊)

去年の夏に入手できなかったので購入。面白かったのが、数理モデルを使って経済計画を立てようという試みに対して

コンピュータによる経済計画という概念は一般には極端な中央集権と捉えられ、多くの人間によって市場原理導入に対する言い訳に使われたりした

といったネガティブな取られ方をされていたというあたり(マルクス経済学的にというかイデオロギー的にアウトという事らしい)。中央集権型超巨大コンピュータで経済計画立ててこそソ連じゃね?みたいな偏見と実像はだいぶ違うらしい。あとメインフレーム機について、国家政策として独自開発アーキテクチャからIBM互換機路線へと移行することで、IBMの後追いしか出来なくなって西側とのギャップが広がったというエピソードを見ると、IBMのシェアをそれなりに食った国内互換機勢って凄かったんだなと。

- 風虎通信 宇宙の傑作機 No. 20 『モルニヤ』

- 風虎通信 宇宙の傑作機 No. 21 『ミューロケット』

いろんな政治的理由から箍をはめられた(直径1.4 m以内、誘導制御技術を使ってはならない、全段固体ロケット)中で開発を勧めるうちに、いつしか最強クラスの固体ロケットに進化したミューロケットについて。
もちろん日本の宇宙開発に大きな貢献があったのは確かなんだけど、何だろうこの「何か根本からおかしくないか」感。

- 隙間科学研究所 『フランス原子力庁の臨界実験装置』

- 蟹幕僚監部 『アンドロイドは防火訓練の夢を見るか』

- こんぱすろーず 『1975年のドン・キホーテ

クランシー『レッド・オクトーバーを追え!』のモデルとなった、ソ連フリゲート「ストロジェヴォイ」"亡命未遂"事件の顛末について。この事件の指導者であるサブリン少佐の目的は国外亡命ではなく、実は共産主義的理想主義に基づいて、ブレジネフ政権を打倒するための行動であったという話。
しかし、ソ連崩壊後の1994年に名誉回復(「祖国に対する反逆者」という罪名を削除、「集団的反抗の扇動」についてはそのまま)が行われるんだけど、軍事力を私的に使用して政府をひっくり返そうって構想な訳で、いい話とまとめていいのかというと微妙な気が。
"亡命未遂"事件の10年後にはゴルバチョフ政権が誕生し、ブレジネフ時代の閉塞感を打破するための体制内改革(結果としてソ連という体制そのものが崩壊したけど)を行っていて、その方向性はサブリン少佐が目指していたものと一致してはいるもの、軍事力の私的利用を容認しちゃうと国家成り立たないよなあという。ただこの事件で微妙なのは、「軍事力を私的に利用して政権を打倒」といっても計画がかなり空想的なもので、かつクーデターというよりも世論に火を付けることを目的としていたあたりが「軍事力の私的利用=叛逆」と切って捨てるには難しい所。

もし仮に、サブリン少佐が暴発せずに理想主義を抱えたまま栄達したとしたら、改革の旗手として大活躍出来ただろうなあ。もちろんその場合は、その後のソ連崩壊にも直面する事になるというかソ連の息の根を止めた当事者の一人と成るはずで、もしかしたら史実とはもっと違う形で(もっと凄惨な)大暴発やらかした可能性もあるけど。

- 火力本編纂委員会 『大祖国戦争赤軍戦車砲 5』

- 新見志郎 『自虐的巡洋戦艦史 vol. 6』

イギリス海軍巡洋戦艦「ニュー・ジーランド」はその名の通りニュージーランド政府の予算で建造されているが、1910年起工で1922年にはワシントン海軍条約に伴い解体されているものの、ローンの返済が1944年まで続いたという地獄絵図じみた光景。

- 墨田金属ぼるひじ社『瀛報』34, 36, 39

『軍事研究』誌に出ていた一連の記事の詳細版。正直な所、賛成出来ない部分は結構あるものの、お金を払って読むだけの興味深さはあると思う。

- 『マニラの残照 マニラ湾におけるわが海軍艦艇の最後 1』

- Patria Nostra 『中世軍事史概論改訂版』

もしかしてちょっと前にTLで揉めてたあの話なのかなということで野次馬的に購入。

- 小野部健 『テスト設計の実例と解説』

- 渡辺亮 『「ウォーターフォール・モデル」の原典のはずのRoyce論文を日本語訳してみたらあまりにも予想外の結果が!』

*1:著者名・サークル名・発行者は特に統一してません。てきとー

よくわかる第一次外惑星動乱(谷甲州『コロンビア・ゼロ』発売記念)

二十数年ぶり!谷甲州「航空宇宙軍史」の新刊が・・・

作品の内容としては流石に文句のつけようのない出来ですが、二十年以上前に書かれた「(第一次)外惑星動乱」に関するエピソードが多いので、せっかくですし一つ外惑星動乱について勝手にまとめてみようと思います。
ご新規さんな人のためのガイド、あるいは古参な人向けのリマインドメモになれば幸いです。

正直な所、大分端折っていますが、まあアウトラインを掴むにはこれぐらいで良いんじゃないかと。

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スプラトゥーンの辛さについて語ってみる

「からい」じゃなくて「つらい」。「スプラトゥーン面白いけど、現状では反射神経無い人には結構辛いよね」という話。

Splatoon(スプラトゥーン)

Splatoon(スプラトゥーン)

実際のところ、スプラトゥーンは非常に面白いし、かつ色々と語ってみたくなるような変な魅力のあるゲームなのよな。面白さについては検索すれば商業メディア/ブログ/Twitter/ニコ動ようつべと、ありとあらゆる所で語られてるので深くは触れません。

何が面白いのさ

とりあえず。

【「Splatoon(スプラトゥーン)」レビュー】Splatoon(スプラトゥーン) - GAME Watch 【「Splatoon(スプラトゥーン)」レビュー】Splatoon(スプラトゥーン) - GAME Watch

b.hatena.ne.jp

n-styles.com

といった所で語られてる魅力は全部ほんとのことで、まあWiiU本体ごと買っても損は無い出来。このゲームのために発売一週間前に(販売終了直前の)WiiU ベーシックセットを買った自分が言うんだから間違いない。辛い辛いと言いつつ、この前の土日はほぼスプラトゥーンで終わった。

何が辛いのさ

と、ここからが本題。
面白いのは面白いんだけど、自分としてはプレイしてて結構辛い感じがするのも確かなわけで。

今のところ、インクの塗り合い合戦(ナワバリバトル)はオンライン対戦で無いと出来ないわけですが、なんとゆーかこー、ある程度ランクが上がった後の対戦相手にガチ勢が多い。ここで言うガチ勢っていうのは、FPS/TPSの基本動作をこなしてくる感じの手慣れたプレイヤーとか、ステージ別の攻略情報とかを事前に仕込んでくるような、1回の対戦で0デス5キル10キルとかしちゃうあの辺の人たち。で、自分の技量だとkill出来ないとか以前に牽制や足止めすら満足に出来ないんですな。

個人的にはガチな人と一緒にプレイするよか、NPC相手にまったりインクを塗り合いつつキャッキャウフフとまったり孤独にローカルプレイしたい訳なんですが、現状のローカルプレイはパズルアクション的な色が強く、塗り合いバトルは用意されていません。まあ、ローカルプレイについてはそれはそれで面白いのは確かなんですが………………インク塗りたくり合戦したいです。

オンライン対戦のマッチングは、各プレイヤーのランク*1と"チョーシ"ポイント*2に従って行われてる感じなんですが、どうも自分のケースだと、周りと比べて自分のプレイが見劣りするレベルでマッチングが安定しがちな気がするんですよね。なんというか、「ピーターの法則」的な感じで「自分が周囲と比べて無能」ってところで平衡状態になってしまう感。
え?「序盤ラッシュ後は後方でベタ塗りしてるだけでも全体への貢献になる」?後方でベタ塗りしてても(後方でベタ塗り出来るぐらい前線が確保できてるのであれば)全体の勝敗への影響は低いし、自陣周辺まで押し込まれたら蹂躙されて成されるがままですよ実際のところ。

多分、元からシューター系をやり慣れてる人や、反射神経のいい人にとってはこの辺の感覚は理解できないだろうなーと思うんですが、全体的にスプラトゥーン絶賛してる人の中心層は多分この辺だとおもうので「辛い」って意見があんまり表に出てこない感じがする。ちょうどスポーツ大好きな人にとって

「お前も野球したいの?じゃあライパチ*3な」

的な言動の辛さが理解できないのと同じような感じかと。
E3のスプラトゥーン動画を初めて見た時に感じたのは、もしかしたらシューター苦手な人でもこの辺の劣等感を感じずにプレイできるかもしれないって期待だったんですが、勝手に期待しといて裏切られた感。似たような期待をしてる人はある程度覚悟を持って買ったほうが良いかもしれない。面白いけど。

この辺、もうちょっとオンライン対戦のマッチングで工夫してくれるか、マップ上のランダムアイテムを拾いつつ塗り合いするような運要素の入った対戦が実装されるか、あるいはオフラインでNPC相手にナワバリバトル出来るように成れば一気に解消しそうなんですけどね。

*1:これまでインクを塗ることで稼いだ総ポイント数に依存。現状の最高ランクは20

*2:各プレイヤーの勝率に依存。数時間に一回、マップが切り替わるタイミングでリセット

*3:野球世代後の人向けに解説すると、ボールがめったに飛んでこない守備位置と、あんまり重要じゃない打順の組み合わせ。要は「お前戦力外だけどお情けでいれてやんよ」の意

「生科連からの<重要なお願い>」(高齢ポスドク問題についての声明)を読んで感じたモヤモヤ感をまとめてみる

↓の件について、読んでてどうにも違和感というか都合良すぎるんじゃないかなーと思ったのでちょっとモヤモヤ感を文書化してみる。

www.jbsoc.or.jp

生科連からの<重要なお願い> [pdf] 生科連からの<重要なお願い> [pdf]


まあ、短くまとめると

って話なんだけど。

この問題についての自分の立ち位置について

これ書いとかないとフェアではない気がするので明示しますが、自分は生物系で博士後期課程に居ましたが研究に行き詰まったり将来の見込みが絶望的に思えたので結局は中退しました*1。で、もし中退してなければ、上の資料で扱われている「高齢ポスドク」に成ってたかも知れません。
なので、

「ばーかばーか、こうなるってわかってたじゃないかばーか」

的なバイアスがかかっています。予めご注意ください。

本当に「こんな状態になるとは予想できなかった」のか?

元資料 p.6「(1) 個人(本人)レベルの問題点:」から

ポスドクの平均契約年数が約 2 年(参考資料 3 より)と短いため、人生設計が難しい場合があります(結婚できない、子供が持てない等)。

(中略)

正規職員になれないのは本人の努力不足と捉える見方ももちろんありますが、正規職員へ道は上で述べたように狭き門であり、本人の努力のみでは解決が難しい状態です。また行政が新しく進めた政策でもあり、本人に職業の選択を判断するための十分な情報はありませんでした(こんな状態になるとは予想できなかった)。そのため社会全体で考えていかなければなければならない問題です。

要は高齢ポスドク問題は行政の責任でもあるので社会全体で対応してねというお願いなんですが、「こんな状態になるとは予想できなかった」という主張にはちょっと違和感があります。
2000年代初頭(現在40歳のポスドクなら24~26歳。博士後期課程に入る直前か入ってすぐぐらい。まだポスドク以外の選択もあり得た)にはこれらの問題は周知のものだったはずです。

サンプルとして、当時研究職目指してた人の間で話題になってた「研究する人生」掲示板のログからいくつかスレを抜き出してみます。

院生、ポスドク諸君、結婚はどうするのよ?@研究する人生

01: 名前:研究する何某投稿日:2001/12/02(日) 12:30
30近くまで大学院生、35くらいで生まれて初めて就職(運がよければ)、
しかも職場は男だらけ。。。こんなむさい男を愛してくれる女性はいるので
あろうか。諸君はどうやって彼女を見つけるのかや?漏れも今は彼女がいる
けど、結婚したいかといわれたらちょっと?だし、今後どうやったらいいのか。
結婚相談所にでもいくかな。みんなどうやってパートナーを見つけるの?


大学の先生は崩れを量産させて平気ですか?@研究する人生

01: 名前:研究する何某投稿日:2002/04/20(土) 14:43
博士課程を終えて30近くなった人を何のケアもなく、飼い殺し、放置プレー、
追放などするのは、普通の人から見ると犯罪行為にしか思えないです。

2000年代初頭にはすでに「高齢ポスドク将来真っ暗」な呪詛が渦巻いてますね。

まあ、2ch派生系掲示*2だし、生物系限定の掲示板という訳でもなくこんなんアテにならんだろとも思うので、次に書籍ソースを見てみます。

もともとは『実験医学』誌2000年2月~7月号の連載です、書籍版の初版は2000年10月発行。
メジャーな和文誌上での連載ということで、たぶん、当時の生物系院生だったらかなりの割合で読んでるはずです。
脱線するけど、著者の白楽ロックビル氏のサイトは色々と研究倫理関連の情報が集まっててお勧め。

白楽の研究者倫理 | ネカト(ねつ造・改ざん・盗用)・クログレイ・性不正(含・セクハラ)・アカハラ・・・白楽ロックビルのバイオ政治学



閑話休題、この本は科学政策から研究者としての個人的人生設計まで網羅されていて凄いんですが、2000年代初頭の「ポスドク人生設計」に絡む部分を(ほんの一部ですが)いくつか抜き出してみると・・・

p. 197 現役ポスドクへのインタビューから

年齢としては助教授クラスだけど助教授の募集は少ない。で、40歳前後で、もう一度ポスドクにといっても、雇うほうが敬遠します。
雇うほうは、27~8歳くらいで、自分のプロジェクトに従って夜中まで働いてくれる人を雇いたい。40歳前後の研究者は雇いたくない。それで、冗談じゃなく、ホントに40歳前後で無職になってしまいます。知り合いの40歳前後の男性でもう無職になって2年という人がいます。家にこもっているし、研究職に復帰するのは難しい。
また、ヒドイ話ですが、ポスドクが女性(主婦)だと、『収入がなくてもいいじゃない。好きな研究をしたら?』、と平気でいうボス(男性)もいたりします。

(中略)

それにしても、『日本政府はポスドクをこんなに大量に増やしてど―すんだろう?』、と心配です」

要は、この頃から既に(個別事例としての)高齢ポスドク問題は存在してたってことで。

 
p. 223 より

あるとき、科学技術庁の若い官僚(名前は忘れた)から電話で相談されたことがある。その官僚の相談内容は、「『大学院生倍増計画』と『ポスドク等一万人計画』のお陰で、日本では博士号取得者とポスドクがドンドン増えている。その人たちをどうしたらいいでしょうか?」である。不肖・ハクラク、あきれて声が出ない。
だって、「研究者が今までの2倍必要」だから、大学院生を2倍に増やし、ポスドクを2倍に増やしたんじゃないの? 必要もないのにただ単に大学院生とポスドクをドンドン増やしちゃったの? こういう長期的人材育成は国家計画の柱でしょうが? しかし、どうやら、研究者が今までの2倍必要」かどうかではなく、まず「大学院生倍増計画」や「ポスドク等一万人計画」があったらしい。どーする、チミ。

(中略)

というわけで、現在の研究者育成システムで育ってきたキミの今後の人生を、これからは国が責任もって面倒みてくれるわけではない。大学院生やポスドクのキミは研究職サバイバルゲームを“自己責任"で生き残ってネ

とかまあ、「長期的視野に立った科学政策とか人材育成計画なんてのも無いよー」と、無慈悲なまでにあっけらかんと書かれてたりします。
まとめると、15年前には既に国の科学政策はあてにならない事も、ポスドク数に対してアカデミックなポストが少なすぎる事も、一定の年令以上までポスドクを続けたらもう先が無いって事も、普通の(生物系)院生であれば知ってたよねという話です。(ついでに、博士卒者のアカデミック以外の多彩なキャリアパスの必要性についてもこの本ではかなり触れられていたり、15年後の今でも通じる凄みがある。15年のあいだ、業界全体で問題がまるごと先送りされてたんじゃないかという気もするけど…)


まあ元の声明の主張としては「ポスドク個々人の責任じゃないから社会全体で救済してね」という話なのでこの辺は書きにくいとは思いますが、かと言って

また行政が新しく進めた政策でもあり、本人に職業の選択を判断するための十分な情報はありませんでした(こんな状態になるとは予想できなかった)。

ってのはちょっと誠実では無いと思う。てか90年代ならともかく2000年代にはみんな覚悟完了した上で「有能な俺なら大丈夫なはず」って突撃してったんじゃね?

「救済措置」が有るとすれば、多分氷河期世代問題対策って形になるんじゃないかな

思うに、「ポスドク問題」って社会全体での対応が正当化されるような大問題と見なされない気がするんですよね。人数的にも誤差レベルなので社会問題化することは無いでしょうし、「そんなに高度な技能もってるんなら自分で食い扶持見つけろ」と言われたらどうしようも無い気がする。もっと言うと「高度人材だから救済が必要」ってロジックそのものが矛盾してる。

救済措置が取られるとすれば、社会的インパクトの大きな「氷河期世代」の高齢化問題への対応の「ついで」扱いになるんじゃないかという気がします。年齢的にも、長期安定職に就けないって現象的にも類似してますし、同じ枠に放り込まれる気がする。もったいない事では有るけど。

その他

あと、元の声明で出てるバイオベンチャー周りについても書こうと思ったけど、この辺については直に経験した事じゃないので迂闊なこと書けないよなーと思ったので省略。

あと(今回の声明とは直接関連無いけど)、
【帰ってきた】ガチ議論
みたいな新しい取り組みも出てきてるし、生物研究業界全体で見れば、良い方向に変わってきてるとは思う。

*1:あとまあ、数年スパンで確実に結果が出る論文を量産してキャリア形成っていう生き方はなんかこー自分が求めてた「職業科学者」としての生き方とは違うよなーという思いもあったけど、長くなるんで略

*2:元々生物板で職業研究者系スレ住人と趣味としての生物を扱うスレ住人との間で対立が発生し、職業研究者向け板の新設を2ch運営へ申請するも蹴られたという経緯で「研究する人生」掲示板が作られたという記憶なんですが、検索してももうこの辺の経緯が出てこないので曖昧記憶モード