C88戦果報告(随時更新予定………多分)
C88の戦果まとめ。感想については随時更新予定*1。
- TwiFULL Press 『月刊ポスドク 2014年12月号』
- TwiFULL Press 『月刊ポスドク 2015年8月号』
まあ、ポスドクに成らなかった(なれなかった?)単位取得退学者としては買っていいんかなーと思わないでも無いものの、付録(「象の卵クリアファイル」+「進捗報告用不在連絡票」)に負けて購入。「進捗報告用不在連絡票」は職場に持って行こうかな。実用性高し。
- 風虎通信 宇宙の傑作機番外編『ソヴィエト・ロシア・ウクライナのコンピュータ 増補改訂版』(既刊)
去年の夏に入手できなかったので購入。面白かったのが、数理モデルを使って経済計画を立てようという試みに対して
コンピュータによる経済計画という概念は一般には極端な中央集権と捉えられ、多くの人間によって市場原理導入に対する言い訳に使われたりした
といったネガティブな取られ方をされていたというあたり(マルクス経済学的にというかイデオロギー的にアウトという事らしい)。中央集権型超巨大コンピュータで経済計画立ててこそソ連じゃね?みたいな偏見と実像はだいぶ違うらしい。あとメインフレーム機について、国家政策として独自開発アーキテクチャからIBM互換機路線へと移行することで、IBMの後追いしか出来なくなって西側とのギャップが広がったというエピソードを見ると、IBMのシェアをそれなりに食った国内互換機勢って凄かったんだなと。
- 風虎通信 宇宙の傑作機 No. 20 『モルニヤ』
- 風虎通信 宇宙の傑作機 No. 21 『ミューロケット』
いろんな政治的理由から箍をはめられた(直径1.4 m以内、誘導制御技術を使ってはならない、全段固体ロケット)中で開発を勧めるうちに、いつしか最強クラスの固体ロケットに進化したミューロケットについて。
もちろん日本の宇宙開発に大きな貢献があったのは確かなんだけど、何だろうこの「何か根本からおかしくないか」感。
- 隙間科学研究所 『フランス原子力庁の臨界実験装置』
- 蟹幕僚監部 『アンドロイドは防火訓練の夢を見るか』
- こんぱすろーず 『1975年のドン・キホーテ』
クランシー『レッド・オクトーバーを追え!』のモデルとなった、ソ連フリゲート「ストロジェヴォイ」"亡命未遂"事件の顛末について。この事件の指導者であるサブリン少佐の目的は国外亡命ではなく、実は共産主義的理想主義に基づいて、ブレジネフ政権を打倒するための行動であったという話。
しかし、ソ連崩壊後の1994年に名誉回復(「祖国に対する反逆者」という罪名を削除、「集団的反抗の扇動」についてはそのまま)が行われるんだけど、軍事力を私的に使用して政府をひっくり返そうって構想な訳で、いい話とまとめていいのかというと微妙な気が。
"亡命未遂"事件の10年後にはゴルバチョフ政権が誕生し、ブレジネフ時代の閉塞感を打破するための体制内改革(結果としてソ連という体制そのものが崩壊したけど)を行っていて、その方向性はサブリン少佐が目指していたものと一致してはいるもの、軍事力の私的利用を容認しちゃうと国家成り立たないよなあという。ただこの事件で微妙なのは、「軍事力を私的に利用して政権を打倒」といっても計画がかなり空想的なもので、かつクーデターというよりも世論に火を付けることを目的としていたあたりが「軍事力の私的利用=叛逆」と切って捨てるには難しい所。
もし仮に、サブリン少佐が暴発せずに理想主義を抱えたまま栄達したとしたら、改革の旗手として大活躍出来ただろうなあ。もちろんその場合は、その後のソ連崩壊にも直面する事になるというかソ連の息の根を止めた当事者の一人と成るはずで、もしかしたら史実とはもっと違う形で(もっと凄惨な)大暴発やらかした可能性もあるけど。
- 新見志郎 『自虐的巡洋戦艦史 vol. 6』
イギリス海軍の巡洋戦艦「ニュー・ジーランド」はその名の通りニュージーランド政府の予算で建造されているが、1910年起工で1922年にはワシントン海軍条約に伴い解体されているものの、ローンの返済が1944年まで続いたという地獄絵図じみた光景。
- 墨田金属ぼるひじ社『瀛報』34, 36, 39
『軍事研究』誌に出ていた一連の記事の詳細版。正直な所、賛成出来ない部分は結構あるものの、お金を払って読むだけの興味深さはあると思う。
- 『マニラの残照 マニラ湾におけるわが海軍艦艇の最後 1』
- Patria Nostra 『中世軍事史概論改訂版』
もしかしてちょっと前にTLで揉めてたあの話なのかなということで野次馬的に購入。
- 小野部健 『テスト設計の実例と解説』
*1:著者名・サークル名・発行者は特に統一してません。てきとー