70年代を舞台にした第三次世界大戦海戦ゲーム『Command: Northern Inferno』紹介
Command: Northern Inferno は海空戦ゲーム Command: Modern Air / Naval Operations (CMANO)から派生したゲームです。
大本のCommand: Modern Air / Naval Operationsについての紹介記事はこちら
Command: Northern Infernoは、CMANOのゲームシステムを使用して70年代の「あり得たかもしれない」第三次世界大戦の海空戦を扱ったゲームです。アイスランド・北大西洋・ノルウェー付近を中心に扱った13のシナリオを(シングルシナリオあるいは連続したキャンペーンシナリオとして)プレイする事が可能です。
既にCommand: Modern Air / Naval Operationsを持っている人は拡張シナリオ集として購入可能。持ってない人はスタンドアローンなゲームとして同じ価格で購入可能。
どんなゲーム?
基本はCMANOと同様。ユニットは全てNTDSアイコンで表示され、リアルタイム(時間圧縮・停止有り)で動いていきます。
要はこういう画面。
こういう画面から「ノルウェー海軍の高速艇戦隊がソ連の揚陸船団へ強襲をかけるありさま」を妄想できるかどうかが、このゲームを楽しめるかどうかの鍵となります。
核もあるよ(使用許可が出た場合のみ)
攻略Tips
シナリオ1: Opening Moves
GIUKギャップ(グリーンランド・アイスランド・英国を結ぶライン)を突破しようとするソ連潜水艦を狩るシナリオ。
といってもSOSUSで全ての潜水艦の位置は既に掴まれているので、航空機やヘリを使って反撃されない立場から一方的に殴っていくだけの簡単なシナリオです。注意点としては、攻撃前にちゃんと敵かどうかを判定すること。最初は潜水艦は黄色いアイコン(敵味方不明)で示され、敵潜水艦なのか生物学的な(イルカとかクジラとかマグロの群れとか)音響なのか区別されていません。周囲にソノブイを落として潜水艦であることをきっちり判定してから狩りましょう。
(実際の所、うっかり海洋生物を攻撃してもペナルティは無い)
シナリオ2: Goblin on the doorstep
イギリスの弾道ミサイル原潜 HMSリベンジ を大西洋上の哨戒海域まで護衛するシナリオ。敵ユニットは潜水艦とMayak級の情報収集船が複数。
Mayakは限定的な対潜能力を持ち、放置しておくと危険です。ただ、陸上基地から発信する航空機は対艦ミサイルを装備できないため、こちらも水上艦で対応することになります。また、水上艦搭載のヘリも対艦ミサイルを搭載出来るものもあるので、兵装を換装して置いたほうが良いはず。
また、SSBN HMSリベンジについては"Doctrin & RoE"の設定で "Automatic evasion"の値を「No」に変えるのがおすすめ。初期値のままだと敵を探知するたびにあさっての方向へ転舵してしまうので厄介です。
また、航空機で洋上哨戒する際に、レーダーで敵味方不明な船を見つけても敵か味方か識別できない場合があります。その時は高度を雲の下に指定すると、目視確認が効きます。
あとは、陸上基地から発信した哨戒機やヘリを使って、HMSリベンジの周囲とノース海峡の北側出口付近にソノブイの網を張り、徐々に外側へ広げていけばそのうち潜水艦が捕まるはずです。
シナリオ3: The Fast and the Furious
注意!
このシナリオは現在のところ、ここで配布されているhotfixを適用しないとクリア不可能です。勝利条件を満たしていても次のキャンペーンへ進みません。steamではhotfixがまだ配布されていないので、上記のforumからファイルを入手する必要があります。
また、hotfix適用後にいったんシナリオ3のsaveファイルを削除し、シナリオ2からやりなおして改めてシナリオ3を開始する必要があります。
ノルウェー北岸へ接近しつつ有るソ連両用(揚陸)船団を撃退するシナリオ。
手駒として使える航空機は少数のF-5軽戦闘機とその偵察機タイプ、哨戒ヘリのみ。海上戦力は魚雷艇・ミサイル艇を中心としたものであり、あまり有力なものではありません。
一方ソ連側は、揚陸戦団の直衛戦力とは別に、多数のオーサ型高速ミサイル艇が間接護衛戦力として待ち構えています。手駒の高速艇を使って最初から揚陸船団を襲撃すると、オーサ型に寄ってたかって殴り返されるので注意が必要です。
ということで、F-5戦闘機を使ってオーサ型ミサイル艇を狩りつくしてから、水上戦力で揚陸船団を襲撃するのが一番すんなり行きます。ただ、F-5の使い方が結構厄介で、普通に使っているととてもオーサ型ミサイル艇を狩りつくせません。とりあえず
- F-5ユニットの"Doctrin & RoE"で"RTB when Winchester"(兵装を使いきった場合は基地へ帰投)を「No」に指定(兵装を使い終わった途端に敵の防空網を突っ切って帰還しようとする場合があるので防止のため)
- F-5ユニットの"Doctrin & RoE"で"Use gun against surface/land contacts (starfing)"を「Yes」に指定(ミサイル艇を相手にする場合、機銃の攻撃が結構効く場合も有るため)
- 初期兵装 Mk20 Rockeye II CB の機体はとりあえず出撃させるが、帰投時に AGM-12B Bullpup Aへ兵装転換(Rockeye IIは全く役にたたない。Bullpupは長射程なうえに一発当たればミサイル艇にとって致命傷。ただし、兵装の残数が少ないので注意)
- Bullpupや通常爆弾を使ってオーサ型を攻撃するときは、自動攻撃せずに手動で攻撃すること(一発当たれば致命傷なのに自動攻撃だと一回で全弾を撃ち尽くすため)
- F-5は出撃後再補給に約5時間かかるので、だいたい2出撃が限界というか3出撃前に揚陸船団が揚陸ポイントに達してしまう。2出撃目までにオーサ型ミサイル艇を可能な限り減らす
- F-5を使ってオーサ型ミサイル艇を減らすまでは、水上艦艇は初期位置のちょと西寄りあたりに退避。ただし、あまり西へ行き過ぎると揚陸船団の迎撃に間に合わなくなるので注意
- 揚陸艦が積んでいるハインド攻撃ヘリは魚雷艇にとって結構脅威なので、水上艦艇で揚陸船団を襲撃するタイミングで、F-5の上空直護を付ける
- 揚陸船団本体は対空防御は強いものの、対艦攻撃能力は低い。オーサ型さえなんとかすれば手持ちの戦力で殴り放題出来る。ただし、西の端にいるFFGについては、もし余裕があればBullpupを装備したF-5で予め沈めてしまうと楽になるはず。
このシナリオだけ攻略情報が細かいのは、最初の注意点で引っかかって5回ぐらいやりなおしたから。
シナリオ4: Barents Sea Boomers
バレンツ海のソ連の「聖域」(厳重に防衛されたSSBN哨戒海域)へ潜入したスタージョン級SSNでSSBNを狩るシナリオ。
このシナリオは多分に運が絡む。というか運ゲー。Creep速度で哨戒海域をぐるぐるめぐり、運が良ければSSBNと巡り会える。運が悪ければ対潜哨戒機から魚雷落とされて一方的にボコられて終わります。
注意点として、同じ海域でプレイヤーの指揮下に無いイギリスのスイフトシュア級SSNも行動しているので、同士討ちを避けること・・・つまり、「ソナーでSSNを探知して10時間追い続けた挙句に味方と判明」もあり得えます。
今のところシナリオ5プレイ中なので攻略情報はここまで。