Command: Modern Air/Naval Operationsリプレイ 「South China Clash」シナリオ(1)

現代海空戦戦術級シミュレーションとして一部で盛り上がっているらしいCommand: Modern Air/Naval Operations(以下、CMANO)のリプレイ。

「South China Clash」シナリオについて

シナリオの想定時点は2015年。スカボロー礁をめぐるフィリピン海軍と中国沿岸警備隊*1との間の偶発戦闘が元となり、米海軍と中国海軍(People's Liberation Army Navy. 以下、PLAN)および中国空軍(People's Liberation Army Air Force. 以下、PLAAF)が本格的な交戦状態に入る・・・というシナリオです。

スカボロー礁はだいたいこのあたり。フィリピンからすぐ西、中沙諸島の岩礁です。

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ゲーム上での広域マップ
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青色の四角いアイコンが見方勢力の基地となります。戦力はざっくり下記のとおり。

さて、航空戦力として当てにできそうなのはシンガポールですが、いかんせんスカボロー礁からの距離がありすぎます。タンカーを使用することで足の短いF/A-18でもシンガポールからスカボロー礁まで進出は可能ですが、現場到着までのタイムラグは痛い。
また、スカボロー礁に一番近い基地はDanilo Atienza空軍基地ですが、こちらはフィリピン軍の施設であってプレイヤーが直接指揮できない上、配備戦力も貧弱であり、ほぼ戦力外です。

さて、次にスカボロー礁周辺の戦力配置を見ていきましょう。


スカボロー礁周辺マップ
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◯っぽいアイコンが水上艦艇。U字型っぽいアイコンが潜水艦、∩字型っぽいアイコンが航空機を示します。以下、丸数字で示したユニットの説明。

  • ①: フィリピン海軍のPeacock級哨戒艦です。PLANの主力艦艇と殴りあうには力不足ですが、中国沿岸警備隊相手であれば何とか互角に行けるかも・・・・・・レベル。
  • ②: 米海軍のFreedom級沿岸戦闘艦です。高速性とステルス性を重視した次世代艦艇ですが、如何せんパンチ力不足なのが玉に瑕……で済むレベルの話なのか、それとも全然使えないのかがこのシナリオの注目ポイント
  • ③: 米海軍のArleigh Burke級イージス駆逐艦 フライトIIA Halseyです。本ゲームではDDG-96ベインブリッジとして類別されています。強力なレーダーと情報処理能力、防空能力を兼ね備えていますが、フライトIIAはデフォルトで対艦ミサイルを装備しておらず、かなりパンチ力不足
  • ④:Virginia級原子力潜水艦Hawaiiです。対艦・対潜戦の要として期待できます。
  • ⑤: MQ-4C トライトンUAVです。RQ-4グローバルホークの海軍型。高高度から洋上を広域監視できますが、自衛能力0
  • ⑥: フィリピン Danilo Atienza空軍基地


こうやって手持ちの駒を並べてみると結構微妙というか、アメリカ海軍も極東で使える駒が減ったというか、大丈夫なんかねコレで………ということで次回へ続く。

*1:今現在「中国海警」って書いていいのかよくわからないので、取り敢えず英語直訳の「中国沿岸警備隊」でお茶を濁す