突発的にHarpoonリプレイ(2) 状況開始

前回から引き続き、Harpoon Commanders Editionの"GIUKギャップ-ケフラヴィーク要塞"シナリオのプレイ報告。

ケフラヴィーク基地の防衛体制

前回説明したように、ノルウェー方向から飛んでくるソ連の爆撃機部隊と、所在不明の揚陸艦隊からケフラヴィーク基地を守る必要がある。
特に、ソ連の爆撃機から大型対地・対艦ミサイルを発射されてしまうと厄介。そこでアイスランドの東端までE-3C早期警戒管制機F-15を進出させ、ケフラヴィーク基地がミサイル射程内に入る手前で爆撃機部隊を撃退する。
ケフラヴィーク基地からアイスランド東端までの距離は250海里。E-3Cの大型機に対するレーダー探知距離は360海里なので、理論上は600海里以上の距離で爆撃機を見つけることが可能。
ソ連側の大型対地・対艦ミサイルの射程は、前回示したように250海里なので、余裕を持って迎撃が可能なはず。

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画面上のユニット・グループを囲む円は

  • 橙:対空兵器の射程
  • 赤褐色:対地・対艦兵器の射程
  • 黄色:対地・対艦レーダーの探知距離
  • 白色:対空レーダーの探知距離

を示す。レーダー波を出しっ放しにしておくと、レーダーの探知距離外から大体の位置を掴まれてしまうので、状況によりレーダーを使うかどうかを決定する必要がある。
基地の場合には元々位置が掴まれているので、レーダーを切る意味が無い。また、E-3Cはレーダーの探知距離が非常に長いため、後方の安全な空域で戦場全体を監視することができる。そのため、レーダーを切ってまで位置を隠す必要がない。

取り敢えず、E-3C一機と、F-15二機×2グループをケフラヴィーク基地から発進させる。

揚陸艦隊発見

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E-3Cが艦載ヘリコプターが装備する対水上レーダーからのレーダー放射を探知。だいたいの距離と方位が特定された。(黄色い菱形の部分)

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E-3Cをより前進させ、E-3C自体のレーダーで艦艇を補足することに成功。多数の大型艦を含む大規模なグループであることから、揚陸艦隊本隊っぽい。

防空戦闘 その1

そうこうしているうちに、ノルウェーのソ連航空基地から爆撃機らしき大型航空機グループと戦闘機らしき航空機グループが飛来。
F-15編隊の一方を前者に、もう一方を後者に振り分ける。また、ケフラヴィーク基地から後詰めのF-15二機編隊×2を発進させる。
戦闘機らしき航空機グループは、Su-27二機編隊と判明。F-15と交戦開始。

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空対空ミサイルがAIM-120ではなくAIM-7スパローな所が80年代風味。
この空戦は彼我共に2機撃墜・2機喪失の相打ちとなる。


護衛機を排除したところで、もう一方のF-15編隊が爆撃機編隊と交戦開始。スパロー・サイドワインダーを撃ち尽くし、後詰めのF-15編隊と共同で爆撃機編隊を殲滅。

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対艦攻撃 第一波

ケフラヴィーク基地は戦闘機こそ充実しているものの、対艦攻撃力については結構不足していたりする。揚陸艦隊を発見した時点で使えそうな手駒は

  • P-3C:Harpoon対艦ミサイル4発を装備可能。ただし、対潜哨戒に投入していたため、今すぐ利用可能な機数は12機中8機のみ。(着陸後の航空機は整備状態となり、一定時間経たないと出撃できないため)
  • バッカニア攻撃機:ストーノウェイ基地からケフラヴィーク基地へ移動中。寄り道をして揚陸艦隊を攻撃するだけの航続距離の余裕はない
  • A-7攻撃機:比較的短距離の誘導爆弾を装備しているが、対艦ミサイルは装備不能。この兵装で対艦攻撃を行うには敵艦隊の対空ミサイル射程内に突っ込む必要があるため、艦隊の防空陣形に穴を開けた上で攻撃しないとただの的になる。

取り敢えず、選択肢としては二つ

  1. 今すぐ8機のP-3Cで揚陸艦隊を攻撃する。ただし、打撃力不足(Harpoon対艦ミサイル32発だけしか発射できないため、ほとんどのミサイルが撃墜される可能性がある)
  2. 後一時間ほど待ってから、P-3Cの全力とバッカニア攻撃機の組み合わせで揚陸艦隊を攻撃する。Harpoon対艦ミサイル60発分の打撃力があれば、それなりに頑強な艦隊防空陣形も突破できるはず

取り敢えず先手必勝ということで前者を採用。まずは揚陸艦隊の外周に居る護衛艦を叩き、艦隊防空システムを弱体化させることにする。

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揚陸艦隊の陣形。真ん中に密集しているのは、キエフ級ヘリ空母と揚陸艦群。外周を護衛艦艇と対潜ヘリが囲んでいる。

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外周に居るスラヴァ級巡洋艦とウダロイ級駆逐艦に対して集中攻撃。

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発射された対艦ミサイルを目標として、艦隊側から次々と対空ミサイル(SA-N-6, SA-N-9)が発射される。

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スラヴァ級を撃沈。ウダロイ級は中破。揚陸艦隊の防空能力を大幅にダウンさせることに成功。これで第二波攻撃以降では、輪形陣の中核に斬り込むことが出来るはず・・・

防空戦闘 その2

Su-27二機編隊×2と爆撃機編隊を発見。前回と同様に迎撃を行い、全てを撃墜することに成功。E-3Cが存在することで、敵を確実に見つけることができるメリットは大きい。

対艦攻撃 第二波

バッカニア攻撃機6機(SeaEagle対艦ミサイル24発)で、揚陸艦隊の中核に居るキエフ級ヘリ空母を集中攻撃。まあ対艦ミサイルの数は少ないけど、第一波で防空能力は削ったし集中攻撃すれば中破ぐらいには・・・・と思っていたが、対空ミサイル網によりSeaEagle対艦ミサイルはほぼ全弾が撃ち落された。かろうじて一発のみキエフ級の近くへ到達したものの、命中せず。

対艦攻撃 第三波

ようやく全機使用可能になったP-3C対潜哨戒機12機(Harpoon対艦ミサイル48発)と、A-7攻撃機12機を組み合わせて攻撃。まずはP-3Cでキエフ級空母と外周護衛艦艇を叩き、艦隊防空網に開いた隙間からA-7を突っ込ませて、艦隊の中心に居る揚陸艦艇(こいつら自身は貧弱な防空能力しか持たない)を攻撃する。
揚陸艦艇群を撃破したことで、最低勝利条件をクリア。

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とりあえずはここで打ち止め。両軍の損害は以下のとおり。NATO側は航空機3機の損害でソ連側の航空機60機、ヘリ21機を撃墜/破壊し、艦艇10隻、空母1隻を撃沈。

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ふりかえり

結果的にはNATO側の圧勝となったものの、対艦攻撃第二波は完全に無駄だった。第一波の時点で全力出撃するか、第二波・第三波をあわせて出すべきだった。コンピュータープレイヤー側が爆撃機を小出しにしたことにも救われたが・・・