L型アミノ酸の起源

ちょっと古い話題だが、メモ

国立天文台ら、生命の起源が宇宙から飛来したことを裏付ける根拠を観測 | エンタープライズ | マイコミジャーナル 国立天文台ら、生命の起源が宇宙から飛来したことを裏付ける根拠を観測 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

「オリオン大星雲のような大質量星が生まれる領域に広がる円偏光に、原始太陽系星雲がさらされた結果、地球上の生命の素となるアミノ酸が"左型"になり、後に地球上に隕石と共に持ち込まれたことを示唆している」と推察している。

学生時代に似たような論文を読んだことが有るなと思い出した。
ぐぐって見たところ、日本語のドキュメントとしては下のページがヒット。

マーチソン隕石のアミノ酸は左手系が多い

個人的な仮説として、
「生命(というか、それ以前のRNA-蛋白質複合体)が誕生した直後、L型アミノ酸に依存するモノとD型アミノ酸に依存するモノが存在していたが、前者の方がたままた自己複製効率が良かった。そのため、世代を重ねるごとにD型アミノ酸に依存するタイプのRNA-蛋白質複合体が不利になり、ニッチを奪われて絶滅した」
みたいなことを考えていたので、そもそも地球にL型アミノ酸の方が多く供給されていたのではないかという仮説に驚いた記憶が有る。
こういう、光年単位の距離で考える天文学と、マイクロメートル単位の距離で考える生物学が重なる領域っておもしろいよね。