「最強戦闘機伝説」

Togetter - 「軍事知識0からの戦闘機談義」 Togetter - 「軍事知識0からの戦闘機談義」

を読んでて、ミリタリー系基礎知識がない状態で戦闘機について学ぶための一冊を選んでみました。って言っても自分も”戦闘機マニア道を極めた”というような境地には全然達していないヌルヲタですが、まあ参考になればと。


最強戦闘機伝説―戦闘機の誕生から現代まで (光人社NF文庫)

最強戦闘機伝説―戦闘機の誕生から現代まで (光人社NF文庫)

えーと、「こんな装備で大丈夫か?」と言いたくなるようなタイトルなのは確かだけれど、中身はかなりしっかりしていておすすめです。

この本では、18世紀のフランス軍気球隊から始まり、現在の「戦闘機」というカテゴリが如何にして発展してきたのかというコンテキストが時代に沿って分かりやすく書かれています。
読んでいくうちに「なぜ戦闘機という機種が発生したの?」「機銃がプロペラを撃ちぬくことはないの?」「なぜ複葉機が絶滅したの?」「なぜ現代の戦闘機の翼はまっすぐ横に伸びず、後ろ向きの角度が付けられているの?」「なぜF-15F-16は初飛行から30年以上経ってるのに未だに現役バリバリなの?昔の戦闘機って数年で旧式になってたのに」等々、初心者にありがちな疑問についても答えが分かってくるはずです。
まあ、個別の質問については「軍事板常見問題&良レス回収機構」とか、2ch軍事板を初めとする軍事系掲示板の質問スレとかでも回答は出るかと思いますが、コンテキストや背景知識が分かっていると回答をより理解しやすくなるかと。
あと、個人的には50年代米国機群について詳しく書かれているのがツボ。物心がついた頃には既にF-15が自衛隊の主力機だったんで、このへんの歴史についてはあんまり詳しく無いので・・・

ああ、でもこの本はあくまで取っ掛かりなのを忘れずに。この世界には「Aviation WeekやJane's Defense Weeklyは定期購読」な人や、「戦闘を語るときには戦闘詳報やActionReportまで確認するのは当たり前」な人や、どう見ても欧州・旧東欧圏の一次資料を読めるとしか思えないような人もゴロゴロしてます。
”一気に視野が広がった感”は楽しいですが、天狗になってると凄いイタイ目を見ますよ(経験者は語る)。