現在中国では「隗より始めよ」の故事に"まず言い出しっぺが率先して実行しろ"というニュアンスは無いんじゃないかな?という話
自己まとめ。なんとなく気になったのでざっくり調べてみた。
どうでも良いけど、「先づ隗より始めよ」が"優秀な人材を集めたければ人件費を惜しむな。普通の人材も厚遇すれば、優秀な人材もわんさか集まる"ではなく、"言い出しっぺが行動しろ"として定着したあたりのブラック企業感。
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2016年5月4日
これ本家中国でも同じなんかな。
@ka_ka_xyz こういう時に頼りになりそうなwiktionaryだけど、 https://t.co/15fkr2m2A2 中国語版のページが無い?
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2016年5月4日
@ka_ka_xyz https://t.co/rPJG2awupt か。
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2016年5月4日
@ka_ka_xyz google先生にお伺いをたてたところ、"フィクションスラッシュ本"なる謎じゃないけど謎な文字列がhttps://t.co/zZlSAD01Pg
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2016年5月4日
@ka_ka_xyz とりあえず、日本で言うところの「隗より始めよ」の故事は中国では"千金买骨"であることが分かった。そして自動翻訳とあやふやな漢文理解の及ぶ限りで https://t.co/obkFNsvfF7 を見ると、"言い出しっぺが始めろ"なニュアンスは無いっぽい。
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2016年5月4日
@ka_ka_xyz "现用来比喻渴望求得贤才"とあるのをexcite翻訳先生に訳してもらうと"現在比喩が賢才を求めるのを渇望するのに用います"とのこと。
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2016年5月4日
まあ、「現在は、優秀な人材を得るための比喩として用いられる」ぐらいだと思う。
「まず隗より始めよ」の元になったエピソード
manapedia.jp
は中国では"千金买骨"(骨でも大金で買う)として知られており
baike.baidu.com
その意味するところは
道理
这个故事告诉我们,要招聘人才,不仅仅要放下架子,更要有诚心,要拿出实际行动。郭隗的聪明睿智令人佩服,他的勇于自荐,自我推销的方式也很有艺术性。
现用来比喻渴望求得贤才。
とされており、Excite翻訳してみると
道理
このストーリは私達に教えて、人材を招聘して、棚をおろすだけではなくて、更に真心があって、実際行動を取り出します。郭と隗の賢い英知は人を感心させて、彼のは勇敢に自薦して、自ら売りさばく方法もとても芸術性があります。
現在比喩が賢才を求めるのを渇望するのに用います。
となる。要は「人材募集方法すげー、セルフブランディングすげー」というサクセス・ストーリーとして、そして「人材を大切にしよう」と言う意味で受け取られており、現在は「才能のある人を求めるならこういう方法を取るべきだ」という比喩として使われているとのこと。
まあ、あくまで「ソースは百度百科(キリッ」だし自動翻訳とあやふやな漢文理解だけなので断定出来ないんだけれど、この故事について"まず言い出しっぺが率先して実行しろ"というニュアンスは主流では無さそうということは分かる。
同じ古典をベースにしていてここまで解釈が違うというのは面白いし、「一見同じ古典文化を共有しているように見えるけど解釈がだいぶ違っていて、相互に誤解しっぱなし」という話は他にも結構有りそう。