
- 作者: ラリーニーヴン,スティーヴンバーンズ,ジェリーパーネル,浅井修
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1989/09
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地球と似た環境を持つくじら座タウ星第四惑星へ進出した人類初の惑星殖民団は、キャメロットと名付けた島を拠点に生活を始めるが・・・。ある日突然、コロニーの動物たちが次々と殺戮され始めた。ちらつく未知の生物の影。そしてある日・・・
”映画「エイリアン」をSF的に真面目に書いてみた”的なノリ。ただ、ホラーというよりむしろ「環境生物学ミステリ」的な感じがある。
植民地を建設した島には小型草食動物と鳥、あとは”鮭もどき”と呼ばれる魚型生物が川を埋め尽くしているだけで、他には動物が見つかっていない。地球ならば、それなりの肉食動物が一定数存在しないと草食動物の数が調整されないはずだが、そのような肉食動物は見つからず。調査の網から漏れた数匹の肉食動物が存在するかもしれないが、そもそもそんな数では子孫を残していくことが出来ないはず。
しかし、未知の大型肉食動物の影が植民地にちらつき始め・・・という感じで、あっと驚く大型肉食動物の生態環が終盤のクライマックスを生み出すタネになってます。
異星生態系SFとして結構オススメ。