もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら
- 作者: 架神恭介,おぐし篤
- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: 単行本
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いわゆる「もしドラ」後追い本の中でもダントツに斜め上を突っ走る一冊。内容としては
- 「てめえなんざファッションパンクだ!」と殴りかかる
- 返り討ち(後半では相打ち)
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の三行でまとまる・・・訳ではなく、結構本気で釈迦〜禅宗の成立ぐらいまでの仏教思想の変遷を解説している。ただしパンクに。
欲を言うと中盤以降は日本国内の大乗仏教だけに焦点が当たっているので、例えばタイでの小乗仏教とか、インドで仏教がその後たどった道とかも解説が欲しかった。
あと、鎌倉仏教あたりで話が終わっているのはボリューム的な制限の問題なのか、それとも著者が「これ以降の国内仏教に大きな動きは無い」と判断したからなのかどうか知りたいところだ。
全体的に「仏教思想について知りたいけど説教臭さは御免だ」な人にお勧め(だと思うけど、蝉丸P以外のリア住な人からみると突込みどころが有ったりするのかもしれない。)
あと、この辺も合わせて読むと楽しさ倍増
「やる夫は鎌倉幕府を成立させるようです 番外編3 鎌倉仏教を作った僧たち」
それにしても、やる夫鎌倉幕府シリーズの続きが楽しみ。現在、中の人のPCトラブルが原因で更新が中断中みたいですが、早く復帰してほしい。
追記