ブコメだと書ききれないのでここで。
とあるもののちょっと微妙で。失業率から見てみるとまるで違った光景が見えてくるわけで
統計局ホームページ/労働力調査 長期時系列データ
労働力調査 長期時系列データ の「表3 (4) 年齢階級(5歳階級)別完全失業者数及び完全失業率」から年齢階層別の完全失業率をグラフ化したもの
これを見る限りだと
- 失業率を見ると1990年台中盤から2000年台前半までの所謂「氷河期」には24歳までの年齢で特に顕著に他の期間では見られない失業率の上昇と長期の高止まりが発生しており、特異な期間と言って良いのではないか
- 大卒者が含まれない年齢階層(15~19歳、グラフの青色系列)でも「氷河期」で失業率は高止まりしており、"安定雇用を求めて増加した大卒者"や"そもそも大学生が増えた分、就職先は争われるようになるだろう。"という話でもなさそう
といえるかなと。失業率だとここまではっきり見えている就職難が有効求人倍率で見えてこないあたりは本職の社会学者の人の守備範囲だと思うが、少なくとも失業率を見ないで有効求人倍率でだけ語るのは無理があると思う。
また、
思い返すと、私が子供のころや青年期でもいつも就職しやすかったわけでもない。当時、就職できなかった人はどうなったかというと、おそらく自営業になっていたのではないか。
とあるものの
を見ると、1970年台以降ずっと20代の自営業者は少なく、30代以降で増える(まあ元手とかは必要だろうし)データがあって、新規大卒者が自営業者になるというルートは70年台でもかなり珍しいものだったはず。30代以降でも1980年台からずっと減少傾向は続いていて自営業者が減少しているものの、新規大卒者云々とはまた別の話。