「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」感想

とりあえず、まどかルート、マミさんルート、ほむらルートクリア。番外編(はっちゃけほむほむ)ルートをプレイ中。

amazonレビューだと酷評ですが、自分としてはかなり面白くプレイできています(まあ、幸運にもフリーズバグに引っかかっていないので評価が甘くなってると思いますが)
ただし、まどかルート(初回ルート)については、中盤までのアニメのストーリーをほぼそのままなぞる形であるため、スピード感の無いダンジョンパートや、印象の薄いBGMが脳内でアニメ版と比較されてしまい「・・・・こりゃ駄作だな」と感じてしまいました。いやまあ、登場人物の心情や大人世代との関わり合いなど、アニメ版のやや描写不足な部分を補完するような追加部分もありましたが、総合的に見てプレイがかなり苦痛。


しかし、マミさんルートに進むと評価は一変。彼女の「正義の味方」「頼れる先輩」というロールを演じることでかろうじて絶望せずにいられるという不安定な心理を、過去の経緯をふまえて丁重に描き出しているのは中々良い感じ。そして何気ないボタンの掛け違いが原因となり・・・


このシナリオは素晴らしい。何が素晴らしいかって、アニメ版だと「少女の絶望でメシがうめえ」といっても、それは観る側が与えられたシナリオを動かすことが出来無いという免罪符がありました。つまり、「虚淵ィィィィ!」「心折設計」と他者を責めつつ(無自覚に)「メシウマ」出来たわけです。
でも、ゲームは違います。手探りプレイ状態ならともかく魔女化システムを理解してしまった以上は、プレイヤーの意思と自覚のもとに魔女化させるかさせないかを決めなければならない(いやまあループ回数が少ないと、力及ばず否応無く魔女化する可能性は強いですが)。つまりは「少女の絶望でメシがうめえ」と言っている自分に向き合う必要があります。この点だけでも、プレイの価値は有るはずです。オススメ。