【山田祥平のRe:config.sys】 電子書籍に必要なことはソニーだって教えてくれない
を読んで。
とりあず、個人的に欲しい電子書籍端末についての要望を書いてみる。たぶん"ぼくのかんがえたさいきょうの"程度の意味しかないけど。
"電子書籍端末"の前に、まずは"電子書籍"についての立ち位置を確認しておくと
- 「より扱いやすい紙本」、「紙本の延長」であること
に尽きる。要は、インタラクティブ性とかアニメーションとかの「電子書籍ならではのコンテンツ」については重要視しない。現状ではその手のコンテンツで面白そうなものがないし。
無視はしないが、その手のコンテンツは電子書籍端末ではなくスマートフォン等でも見れるだろう。
これ以上のことは求めない。
こういう立ち位置から理想の電子書籍端末についてつらつらと書いていこうかと。
ハードウェア編
- ディスプレイは電子ペーパー
今のところ、液晶ディスプレイは電子書籍端末に向かない。液晶にしてしまうと稼働時間が非常に短くなってしまうし、バックライトの明かりで目がつかれやついのが難点。
電子ペーパーの場合にはバックライトは必要ないし、電力消費は画面の書き換え時のみなので電力消費が大幅に抑えられる。「紙本の延長」としては、バッテリ残量を気にしながら読むようなことは極力避けたい。
欠点としては、画面更新速度の制約から動画の表示が苦手なところや、暗いところで読めないといった部分があるけど、「紙本の延長」として考えれば全く問題無い。
もちろん、電子ペーパー並の低電力消費と液晶並みの画面表示が両立するようなデバイスが現れれば、そちらのほうが良い。
- ワンタッチでOn/Off可能な無線LAN
無線も電力食いなので、できれば必要な場合(端末上で電子書籍を購入したりとか)以外にはワンタッチでOffにできればいいなあ。ていうか必須。
- 大きさは文庫/新書サイズ
ポケットに入るサイズでしかも視認性を考えれば、文庫/新書サイズ程度が望ましい。
本体ソフトウェア編
- 端末から電子本を直に購入できる
当たり前といえばあたりまえの機能だけど、SONYの"Reader"は対応してないっぽいということなので念のため。
- PCとの連携・データのバックアップ
これも当たり前だけど。念のため。
- 複数の電子書籍の内容を串刺し検索できる機能
購入サイト側でインデックスを作成しておいて電子書籍内に含めるようにしてくれれば、端末側には無茶な負荷はかからないだろう。
- しおり・メモ書き・注釈機能
できればしおり機能だけでも使い勝手の良いものが欲しい。メモ書きは入力の手間があるから厳しいか。
- タイトル・作者名・ジャンル等の一覧表示・検索・ブラウズ機能
iTunesのmusic一覧的な機能は必須だと思う。てかiTunesは音楽以外の部分であの使い勝手の良さが半減してるんだよなあ・・・。逆に、表表紙が本棚に陳列されているようなインターフェイスは要らん。誰得だよあんなの。お前は活字本を表紙買いするのかと開発者に問いつめたい。
電子書籍の販売システム編
- 幅広い出版社の参加
やっぱりそれなりの品揃えがないと使う気になれない。出来れば既存の紙本も電子化して欲しいけど、古い本については電子化は厳しいかなあ。
- ルーズなDRM
PCから電子書籍端末にデータを移すときに、いちいち"ムーブ"したりとかコピー回数制限があったりとかそういうマゾ仕様は避けたい。不便にしてどうすんだよ。まあ購入者のIDを埋め込む(大規模にばらまいたら足が付く)ぐらいで良いんじゃないかと。
- ブラウズしやすい購入システム
iTunes AppStoreの電子書籍がなかなかカオスな状況になってるけど、ああいう状況は避けたいなあ。出来ればamazonぐらいの使いやすさで。
まとめ
たぶん、総合的に見るとAmazon Kindleが最も理想に近い端末だろうなと思う。あとは電子書籍販売システムの日本版が開始されれば言う事なし。