ルナ・ゲートの彼方
- 作者: ロバート・A.ハインライン,森下弓子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1989/03
- メディア: 文庫
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あらすじから抜粋。
上級サバイバル・テスト!?そりゃ大学の科目じゃないか。恒星間ゲートを利用して超時空をジャンプし、未知の惑星へ志願者たちを送り込む。回収のときまで無事生き延びていたら合格、そんな命がけのテストだ。
武器の持ち込みは自由(試験会場の前で銃器販売してるし・・)な上、試験中には強盗しようが殺人しようがお咎め無しと言う問答無用ルール。ところが不可避の事故で回収が不可能になってしまい、高校生〜大学生で構成されるテストメンバは、未開の惑星で生き残るために自治政府を作り上げようと・・・というお話。平たく言うと「バトルロワイヤル」+「十五少年漂流記」+「蝿の王」みたいな感じ。
一応ハッピーエンドですが、ある意味「蝿の王」より残酷なラスト。(帯の「ひどいよ!ハインラインさん!」という煽りは伊達ではない。)なんというか、青年期の万能感とかプライドとかを一撃でへし折るような身もふたも無いラストですが、それが主人公の成長につながっていくという描写は流石。
それにしても、50年以上も前の作品なのに古びて無いなあ。