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『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀』についてメモ

米大統領選の大荒れ模様を見てて思い出したので軽くメモ。

撤退するアメリカと「無秩序」の世紀ーーそして世界の警察はいなくなった

撤退するアメリカと「無秩序」の世紀ーーそして世界の警察はいなくなった


まあ要約するなら「アメリカは"世界の警察"を捨てて内向き路線になりつつあるけれど、引きこもっても問題は解決しないししっぺ返しを食らうだけなので積極介入路線に戻ろうぜ」という本。で、何が気になったかというと、アメリカで中流層がどんどん貧しくなりつつあるから外征やめて引きこもろうという主張に対して

「高等教育のレベルは高いし、イノベイティブな起業家も一杯いるから大丈夫」

程度の軽い切り返しだけで終わらせている所。
例えば『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』に描かれているような、中流層が感じている不安の厳しさとの落差が気になってた。

誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日

誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日

なんというか、ビッグイシューを語る上でそんなの気にしないで問題無いという意識が透けて見えるというか、国際問題を語る上で「追い詰められた中流層」の話は一種のタブーになってるんじゃないかとも思うぐらいあっけらかんとした扱いで、最初に『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀』を読んだ時には強烈な違和感があった。

で、米大統領選の大荒れって結局はこの辺の話になって、国内問題から目をそむけてきたエスタブリッシュメント層の傲慢さへの反発については色々と分析記事が出てるけれど、確かに自分が読んできた本を見てもそんな感じがするよなあというメモ。