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Kobo Aura H2Oを使ってみた感想


楽天Kobo電子書籍ストア: 最新機種 電子書籍リーダー Kobo Aura H2O 先行販売

Kobo aura H2Oを買ったので感想を書いてみる。

なぜKobo

もともとKindle paperwhite(初代)を買ってそこそこ満足していたのですが、以下の点からちょっと微妙な感じになっていました。

・書籍スキャンPDFファイル(平たく言うと自炊本)の扱いが不便
Kindle paperwhiteにはSDカードスロットが有りません。そのため、自炊pdfファイルのサイズがpaperwhiteの空き容量(記憶容量は最大2GB)を超える場合の扱いが面倒です。要は朝に外出先で読みたいpdfを選び、kindleから既存のpdfファイルを消して空きを作り、新しいpdfを入れるといった手順が必要になります。凄い手間。

・ソフトウェアアップデート後に不安定に成った気がする
確か2014年夏頃のソフトウェアアップデートにより、スライドバーでページ送りが出来るようになりました。しかし、このアップデートが原因かどうかははっきりしませんが、なんかやたらと読書中にkindleが再起動する現象が多発するようになりました(空き容量が少なくなっていた事も原因かも)。


ということで、電子書籍の購入はこれまでどおりkindleで行うにしても*1、自炊本の閲覧については別の電子書籍端末に移行したいなというのがKobo購入のきっかけ。
microSDカードが使えて、それなりに新し目の機種で、防水機能も付いているということでKobo Aura H2Oを選択しました。

Kobo AuraとKobo Aura H2Oは別物

これ、Kobo Aura H2Oの公式サイト製品紹介であんまり触れられてなかったので自分も戸惑いましたが、Kobo AuraとKobo Aura H2Oは全く別の端末です。買ってから気づいたけど、Kobo Auraに防水機能が付いたのがKobo Aura H2Oだと思ってたのでびっくり。
どれ位別物かっていうとこれぐらい別物。


滴る水もへっちゃらな楽天Koboの「Kobo Aura H2O」を使ってみた - ITmedia eBook USER

いや別物過ぎるだろこれ。もうちょっと名前考えようよ。カバー買う前に気づいて良かったけど。

使う前のあれこれ

64GB microSDについて

公式には32GBまでとなっていますが、64GBのmicroSDカードを挿しても認識しました。ただし、exFAT形式ではなくFAT32形式でフォーマットを行う必要があります。Windowsの標準フォーマッタではSDカードをFAT32でフォーマット出来ないので、フリーウェアで対応する必要があります。
まあ公式で非対応としている以上、ほんとに認識するかどうかは賭になるので注意。

pdfについて

850冊オーバー、最適化*2後のファイルサイズが25GBオーバーぐらいです。多分これ、Kobo Aura H2Oが本来想定しているレベルを超えてると思います。以下に書く使用感は、こういう感じのかなりヘビーな環境上での動作を元にしているので、かなり辛い評価に成ってると思います。あと、98%ぐらいは活字本。コミックはほぼ無し。

使用感(イマイチな点)

データの初回読み込みが遅い

Kobo Aura H2Oは、自分が持っている電子書籍について内部的に何らかの形でメタデータを作成して管理を行っているようです。しかしこの処理が850冊分となるとなかなか終わらない。一時間以上かかったのは確実ですが、翌朝見たら終わってたので実際にかかる時間がどの程度なのかは不明。
いったんメタデータが作成された後は、電源を落として再起動してもそんなに時間をかけずに起動します。

ファイルの読み込みが遅い

ライブラリ画面から目的の書籍を選択して、1ページめが表示されるまでがだいたい20秒程度、そしてページ送りができるようになるまでに更に30~40秒程度かかります。ただ、開こうとしているpdfのファイルサイズや、書籍全体のファイルサイズによってかなり速度が違うようです。数十冊ぐらいしか入れてなければ、もっと速いんじゃ無いかなあ。

ファイルが開けなくなる事がある

読書中にいったんホーム画面へ戻ってから再度同じファイルを開き直そうとすると、最後に開いたページが表示されるのですが、このページから他のページへ移動出来なくなるという現象がたまに発生します。そして画面をあれこれタップしているうちに数十秒後にまたホーム画面へ戻ってしまう。いったんこの現象が発生すると、Kobo Aura H2O上では対応方法が無いっぽいです。母艦PCと接続し、該当ファイルを上書きコピーすることで解決したので、おそらくメタデータが壊れてる可能性が高いと思います。
また、出先でこの現象が発生すると対応できません。読みかけの本が宙ぶらりんのままという最悪な状況に陥ります。
ただこれも、ファイル数がやたら多い事が原因でメタデータ管理に問題が出てる可能性はあります。

ページ送りのタップ操作がスワイプ操作と誤認識される事が多い

Kobo Aura H2Oの便利機能として、画面の拡大機能があります。要は自炊本の余白部分を表示させずにテキスト部分だけを切り取って読むことが可能です*3。これはこれで便利なんですが、一つ問題が。ページ送りのために画面端をタップするとき、少しでも横方向に指が動くと、スワイプ操作と判定されてしまいます。で、画面拡大中にスワイプを行うと、拡大領域の移動とみなされます。ところが、電子インク端末の特性として表示内容を切り替える場合には一旦画面がリフレッシュされ、一秒程度の書き換え待ちが発生します。・・・言葉で説明するのは困難ですが、物凄くストレスフルです。

画面ロック機構が無い

これ、データサイズとかに関係無い不満点ですが、画面ロック機構がデフォルトで用意されていません。kindle paperwhiteだと、スマホの画面ロックのような機能がデフォで入っているのですが、Kobo Aura H2Oでは無理。
一応、Kobo Glo (一世代前)だとユーザ有志が作成したカスタムファームウェアで画面ロック機構が実装されているようですが、多分Kobo Aura H2Oにそのまま入れるのは無理っぽい。

しおり機能が不便

開いているページの右上をタップすることで栞を挟むことができるのですが、本を開いた状態でその栞を挟んだ場所へ戻る事が出来ません。栞の一覧を見るには、一旦ホーム画面へ戻って該当本の「タイル」をタップする必要があります。ところで、ホーム画面のタイルって最近読んだ本しか表示されないですが、ライブラリの一覧画面から該当本の栞一覧画面を開くのはどうするんだろ。UIが無い気がする。

使用感(良かった点)

戦いは数だよ兄貴!

正直な所、上で書いたように全体としてはかなりストレスフルな使用感です・・・が、やっぱり800冊以上の、大きめの本棚2個分ぐらいの本をポケットに入れて持ち運べるというメリットは非常に大きいです。ほんと、kindle paperwhite開いてる時間は大幅に減りました。

・・・いやそんな数の本を扱ってるからストレスフルな動作に成るんだろって気もしますが、数のメリットがなければkindle paperwhiteの方が全般的にソフトウェアもハードウェアも完成度は上だし、Kobo Aura H2Oの出番も無いと思うので悩ましい所。

その他

Koboストア?なにそれ美味しいの?

まとめ

てかAmazonさんkindle voyageとかどうでもいいんで、microSDカード対応を早よ。

いやほんとに、kindle開いてる時間が少ないと、kindleストアで電子本買う衝動はかなり薄れます。山ほど自炊本を持ってる人は、将来的に山ほどkindle本を買う可能性がある読書中毒者です。そういう人向けにmicroSDカード対応のkindle paperwhite上位機種をはよ。voyageみたいな微妙な位置付けのハードは要らないんで。

*1:正直、電子書籍販売業者としての楽天は全く信頼してません。十年後に本を再ダウンロードできる可能性はAmazonの方がどう考えても上でしょう

*2:Kobo Aura H2Oの画面に合わせて画像の大きさを変えたり、グレースケール画像へ変換したり圧縮したりといった処理

*3:最適化処理で余白を切り落とす事も可能ですが、誤認識でテキスト部分も切り落とされる場合が多いので自分は余白の切り落としは行いません