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「XCOM: Enemy Unknown」感想

前回の続き

XCOM: Enemy Unknown (日本語版) [ダウンロード]

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取り敢えずクリア後にアイアンマンモード(オートセーブのみ。リセット&リトライ不能モード)で再プレイ中です。戦術モードで気を抜くと一瞬で全滅するバランスは素晴らしいなあ。
で、文句なしに面白いのは確かなんですが・・・初代と比較すると違和感というか気になる点が有るので感想としてまとめてみます。

運営・戦略モードの展開があからさまにシナリオに沿っている

「XCOM: Enemy Unknown」では、通常の戦闘以外に特殊な戦闘(エイリアン基地の襲撃や特殊タイプUFOの撃墜)が発生します。しかし、これらのイベントはランダムな物ではなく事前に準備されてるシナリオに沿った展開なんですよ。いかにもハリウッド映画的なエンディングムービーと相まって、この「シナリオに沿ってプレイさせられてる感」に何となく居心地の悪さというか違和感を感じる初代X-COMプレイヤー。

初代X-COMの戦略モードにおけるエイリアンって、もうちょっとシミュレートされた行動を取るというか何をやらかしてくるか分からない怖さ(X-COM基地に襲撃をかけてきたりとか。これも芸が細かくて、襲撃前に偵察飛行をかましてくる)がありました。もちろん、そんなに高度なロジックで行動していた訳ではないでしょうし、裏である程度シナリオが有ったのかも知れませんが、少なくともプレイヤー側から見て「どんな手を使ってくるか分からない、得体の知れない敵」として見えるような演出がされていました。

言い換えると、初代X-COMの運営・戦略モードはそれ自体が独立したシミュレーションゲームとして成り立つ物でしたが、「XCOM: Enemy Unknown」では戦術モードを楽しむためのフレーバーという印象が強いです。

SF的にキュンと来るモノが少ない

エイリアンが残していった武器や死体、あるいはエイリアン掃討後のUFOに残された様々な装置を研究することで、新たに兵器を開発していくというシステムは初代X-COMでも「XCOM: Enemy Unknown」でも共通しています。
ただ、"Alien Entertainment"とか"Alien Food"といった代物に対する「ゲーム展開的には全く役に立たないけれど、正体不明の敵を知るための研究」が「XCOM: Enemy Unknown」ではオミットされてます・・・。また、エイリアンの死体解剖という研究についても初代X-COMとは異なり、「ゲーム展開的に直接役に立つ」ものに変更されています。

まあ、この辺の変更が必ずしも悪いという訳では無いですが、未知の敵が残していった僅かな痕跡を基にして、手探り状態で生態や目的を洗い出すというSF的にキュンと来るプロセスが「不要なもの」として外されてしまっているのは大変残念。

とはいえ面白いのは確か

まあ、初代X-COMはハードルが高すぎたり理不尽な展開があったり(輸送機の中で一歩動いたらグレネードを投げ込まれて即時全滅とか)して、必ずしも理想的なゲームではありませんでしたし、「XCOM: Enemy Unknown」が標準以上に面白いゲームなのは確かです。幸い、現在では初代X-COMをSteamで入手可能ですし、上記の点が気になるのであれば初代をやり込んでみると良いかもです。