「学校での放射線量の目安」問題について考えを整理してみた 続き

前回のエントリでは具体的な値を何も出さずに結論を書いていたが、自分でも手を抜き過ぎだと思ったので、福島県が計測したデータをもとにして度数分布図を書いてみました。

f:id:ka-ka_xyz:20110508004950p:image

元データのpdfから、このWebサービスを使用してtxtを抽出。さらにテキストエディタgrepをかけて小学校・中学校についてのデータを抽出しています。(こういうデータはxmlcsvで公開して欲しい)
データの加工ミス等についての責任はka-ka_xyzにあります。

このグラフを見る際の注意点

  • 元のpdfを数回加工してデータを抽出しているので、抽出過程で落ちたデータが有るかも
  • 震災や津波の影響で計測値のない学校については除外しています
  • 地表からの高さ1mでの測定値を使用して年間被曝量を見積もっています
  • 計測日には数日のバラツキが有ります。
  • 国立・公立・私立校を全てひっくるめてます
  • グラフでは文部省が採用している 3.8 μSv/hr = 20 mSv/y という値を基にして年間被曝量を見積もっていますが、土壌に存在する放射性核種の組成によって実際の年間被曝量はかなり違ってくるはずです。

感想

  • 5mSv/y以上の学校が半分程度か・・・想像していたよりかなり多い。
  • 5mSv/y以上という制限値を採用すると、単純な校区の振り分けで対応するのはかなり難しくなりそう。何らかの特例措置(校庭での活動を行わないで良い、あるいは野外活動が必要な場合は低汚染地区へバス送迎を行う)を考えたほうが良いいような。
  • これは邪推でしか無いけれど、こうして度数分布を見ると20mSv/y以下という制限値は文部科学省の事務手続きを極力減らすためと言われたら納得しそう。

ここまで書いたところで、ぐぐってみると、データをxls形式にしてる所度数分布図作ってる所を発見。
もしかして一日無駄に使ったか・・・・orz