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「防衛大作戦」その1

ゲーム

正月に実家の押入れから発掘したゲームバンク「防衛大作戦」をプレイしてみた。自衛隊の主力が南西方面へシフトしつつ有る昨今、冷戦時代に自衛隊が想定していた北海道での大規模戦闘を正面きって扱ったマイナーゲームを敢えて取り上げてみます。

どんなゲームなのか?

ロシア(ソ連)による北海道への侵攻作戦を迎え撃つ自衛隊について焦点を当てた作品、師団-連隊規模。一応、シナリオ的には"202X年"となっているものの、どう見ても199X年な設定です。
プレイヤーは北海道に配置されている北部方面隊配下の各師団・連隊へ命令を与える事が可能。一時間毎のターン制で、市町村を表す拠点エリアをソ連と取り合います。

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ゲームデザインの特徴

このゲームで面白いのは、1980〜90年代の自衛隊が想定していた北海道での対ソ戦シナリオを忠実になぞるデザインになっているところ。第7師団以外の在北海道部隊でソ連軍を消耗させ、東北から転用されてきた北転部隊と第7師団により反撃を行うという作戦計画がそのままゲーム内でも通用します。もちろんこのパターン以外でも色々と試せますが。
以下細かいルール。

部隊の消耗

部隊が戦闘で消耗してしまった場合、敵部隊と隣接していない戦線後方でないと回復できません。また、回復量も連隊全体の被害のうち30%と非常に低い値となっており、あまり期待できません。同じ師団の連隊どうしで消耗した中隊を交換しあって戦力を再編成することが重要になります。また、部隊の規模は自衛隊側が圧倒的に劣るために"五分五分の勝負"では消耗戦となり、最終的に必ず負けます。
強固な陣地を構築して出血を最低限に抑え、かつ拠点の死守にこだわらずに後退で時間を稼ぐ必要があります。(一旦築城した陣地を破壊するルールが無いため、あまり陣地を作りすぎてしまうと占領後にロシア軍から利用されてしまうというジレンマも)

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音威子府付近での戦闘レポート。損害比率で見ると自衛隊側はロシア側に1.5倍の損害を与えているものの、そもそも部隊規模がロシア側の半分なのでこのままではどうあがいても負ける。

コンバインドアームズ

機甲部隊を単独で投入すると、あっという間に戦力が磨り減ります。普通科(歩兵)連隊や特科(砲兵)連隊と共同での作戦を心がけましょう。また、連隊間で中隊を交換しあい、普通科連隊に戦車中隊や特科中隊を組み込み、あるいは戦車連隊に歩兵中隊を組み込み、連隊戦闘団を編成して戦力を強化しましょう。

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一個戦車中隊を普通科連隊へ回し、一個普通科中隊を戦車連隊へ。

拠点に展開可能な部隊数

特定の拠点に展開することができる部隊の数は制限されており、制限以上の部隊は戦闘に加入できなくなります。例えば山間部では2個連隊まで展開可能ですが、都市部や平野部では4〜10個連隊を展開可能です。で、ロシア軍一個連隊の規模は自衛隊のほぼ倍なので、自衛隊側にとっては非常に不利なルールとなっています。

「突破」ルール

攻撃側と比較して防御側の戦力が著しく低い場合や、防御側の士気が低下している場合、「突破」ルールにより防御側が強制的に退却させられます。まあ、突破を逆利用して包囲殲滅ってことも可能ですが。

「民間損害値」ルール

このゲームの勝利判定には敵味方の戦闘部隊の被害や拠点の確保状況と共に「民間損害値」というパラメータが入っています。要は人口密集地で戦闘を行うと、評価が著しく悪化するってことです。消耗を抑えるために後退することも必要ですが、後退しすぎて士別や旭川、札幌を戦場にしてしまう事は何としても避ける必要があります。

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一日に一度、こんな感じのレポートが上がってくる。

北部方面隊縛り

ゲームをプレイ中、北部方面隊司令部(北海道に居る陸自部隊のトップ)から「第XX師団は後方で待機」「第X師団はXXまで後退せよ」等の指令が入ります。正直、現場権限で無視して何のペナルティもありませんが、ロールプレイ的には素直に従っときましょう。

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つまり前線に投入して構わないってことですよね?


まあ、全体的なプレイイメージは↓のアイマス戦記動画を見たほうがつかみやすい気がする。

主な登場部隊

  • 第2師団

道北担当。序盤ではソ連上陸軍全体を一個師団で支えるハメになる。

  • 第5師団

道東担当。根室〜網走・紋別あたりをカバーするが、兵力と比べると担当地区が広すぎる。第2師団のサポートとして道北に回すと、ソ連軍が道東へ上陸してくる可能性が高まる気がする。

  • 第11師団

道西(日本海側)担当。第2師団、第5師団と比較すると担当範囲が狭く、戦力のやりくりは大分楽な印象。

  • 第7師団

陸自唯一の機甲師団。反撃の切り札だが、投入タイミングが難しい。ゲームデザイン上、機甲部隊の消耗が結構激しいので、序盤から戦闘に投入してしまうと肝心なときに戦力にならなかったり。

  • 第9師団

東北在住。青函トンネルまたはフェリーで北海道へ投入される"北転部隊"の一つ。北海道到着時には第2師団がズタボロになっており、カバー役になることもしばしば。

  • 第6師団

同じく東北在住の北転部隊。第7師団とともに終盤の反攻戦で主力となる。