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戦国期の人身売買について

雑記

日本人女性人身売買考:「日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか?」 日本人女性人身売買考:「日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか?」

を読んでて気になったのでメモ。
以下に書くことは「雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り」からの受け売りに自分の解釈を加えたものです。不注意や解釈ミスなども有ると思うので、この題材に興味のある方は「雑兵たちの戦場」を直に読んでください。以下の引用部は全て「雑兵たちの戦場」から。

【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))

【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))

  • そもそも人身売買は行われていたのか?

戦国期には、全国的に戦の際に女性や子どもをかっさらう「乱取り」「人取り」が常態化しており、転売市場も成立していた様子。また、天災や戦乱による飢餓を逃れるための身売りも多発したとのこと。以下は私見だが、元サイトではキリシタン大名だけが人身売買をやってた印象を受けるが、国内に奴隷市場が既に成立しており、キリシタン大名は海外販売の窓口であったと言ったほうが正しいと思われ。

  • どの程度の規模だったのか?

不明。ただし、1555年の時点で

マカオ発のパードレ・カルネイロの手紙は、多くの日本人が、大きな利潤と女奴隷を目当てにする、ポルトガル商人の手でマカオに輸入されている、と報じていた。

と書かれるような有様。ポルトガル人の種子島への渡来が1543年なので、日本からの奴隷輸出が対ポルトガル貿易の初期から行われていたことが伺える。そうだとすると、16世紀末までの50年近い間、奴隷輸出が行われていたということになる。50万という数字の根拠は分からないが、それぐらいの規模でもおかしくないと思われ。
うーん。冷静に考えれば年一万人をコンスタントに50年というのも無理が有る気が。とりあえず、根拠が全く無いので判断は保留。

  • キリスト教組織は人身売買を黙認していたのか?

当初はイエズス会も奴隷貿易を黙認していたものの、奴隷輸出が布教の妨げと成ったり外交問題化したことから、奴隷貿易者への破門令を出したり、ポルトガル国王に働きかけてたびたび奴隷貿易禁止令を出させたりしていた。まあ、何時の世もこういう禁止令は上手くいかないんだけど。

  • 不当に日本人を対象とした人身売買を行ったポルトガルに謝罪と賠償を(以下略

そうだね。でもその前に秀吉の朝鮮出兵に関する以下の出来事も知ってほしい。

1598年のイエズス会による奴隷売買者破門令の決議は、こう告発していた。日本人が無数の朝鮮人を捕虜として日本に連行し、ひどい安値で売り払っている、特に長崎一帯の多くの日本人は、ポルトガル人に転売し巨利をあげるために、日本各地を廻って朝鮮人を買い集め、また朝鮮の戦場にも渡って、自ら朝鮮人を略奪した、と。

ぶっちゃけ、他国に侵攻した挙句に民間人を略奪(略奪対象は主に女性と子ども。当時の書状にバッチリ記録が残ってる)し、それをポルトガルに転売したという行為を日本人がやっちゃってる訳で、ポルトガル人に対して上から倫理的にどうこう言うような資格は無いと思われ。(いやまあ、その前に現在の倫理観で歴史上の出来事を断罪するのがそもそも無意味なんだけど。)

また、元サイトについても被害者としての「日本人」女性だけを取り上げるのではなく、上のように自分たちが加害者であったケースにも目を向けないと・・・・。歴史に興味を持つことは、過去の自国民がやらかしていた、こう言う反吐の出そうなエピソードも直視するってことだと思う。

以下追記。

  • メキシコのポトシ銀山で日本人男性奴隷が反乱を起こしたという事例を読んだ覚えがあるけど、出典を思い出せない。ざっくり検索してみた限りでは2ch世界史板の下記スレぐらいしか見つからず。

【南米】アンデス文明・インカ帝国を語るスレ

  • 売られた日本人奴隷のその後についてももっと知りたいところだけれど・・・東南アジアの日本人町との絡みとか。「雑兵たちの戦場」でも取り上げられているけどもっと。

再追記

コレって結構以前のネタだったのな。

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