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ロボット兵士の戦争(中間メモ)

読書

ロボット兵士の戦争

ロボット兵士の戦争

半分ぐらい読み終わったところだけれど、気になった点をざっくりメモ

SFとの親和性

SF作家絡み

テーマがテーマだけに当たり前な気もするけど、それでもやはりSF作家の名前がポンポン出てくる事に驚き。オースン・スコット・カードとかグレッグ・ベアとか。
(80年代だと、SDI構想絡みでジェリー・パーネルの名前がよく出ていたが・・・)
「エンダーのゲーム」は海軍の専門的読書プログラムに入ってたり、海兵隊大学で「リーダーシップの心理学テキスト」として使用されていたりするらしい。

過度のテクノロジー依存により、より時代遅れな敵に破れてしまうというという懸念を説明するときにA・C・クラークの短編「優越性」を例に出してきたりといろいろと個人的なツボを突いてくれる。

油断ならん

「知性が人間のように炭素ベース(有機質)だろうと、機械のようにシリコンベースだろうと、そんなことはどうでもいい。知性は知性、尊重すべきだ」
このセリフ。SF作家でもSF評論家でもなく軍事アナリストが言ったとのこと。油断ならねー世の中だ。

その他

コンピューターにどこまで自律性を許すかという議論にまるまる一章を割いてるけど、アレだ、初期の「戦闘妖精・雪風」のテーマと同じ議論が現実問題として現在進行中。

「そんな装備開発で大丈夫か?」

国防総省とSFとの親和性が高すぎて"平凡な"兵器開発には資金を出してもらえず

「お手玉弾や音響兵器などの場合は、資金提供してくれるようこちらから頼み込むか必要がある。ところがレーザーやライトセーバーなら、彼ら(国防総省)は金に糸目を付けない」

らしい。問題無い・・・・のか?

軍事におけるロボット利用の現状

米軍のイラク侵攻当初は、地上にはロボットシステムは投入されていなかった。それが2005年末には二千四百台に増えていた。2006年末には五千台に達し、2008年末には一万二千台に達すると見込まれた。

一方で、ロボットシステムを動かすための電池や、遠隔操作用の無線帯域不足などの課題も多いらしい。
また、現地ゲリラによるロボットシステム利用も始まってたりと、一部でロボット対ロボットな戦闘も行われたりしているらしい。

ネットワーク中心戦闘は本当にRMAなのか?

著者によると、ネットワークを重視してプラットフォームを軽視するネットワーク中心戦闘(NCW)はRMAの本質ではなく、ロボットという新たなプラットフォームこそがRMAの本質であるとのこと。この辺はNCWに焦点を当てた「戦うコンピューター2011」と付きあわせて読んでみたいところ。
個人的には違和感。NCWドクトリンが浸透してない部隊にロボット兵器を配置したところで、宝の持ち腐れになりそうな雰囲気だ。
また、著者はイラクの経験から、貧弱なITインフラや相変わらず無くならない戦場の霧を例にとってNCWの革新性に疑問を投げているが、基本的に新しいことをやろうとすると現場でのゴタゴタはつきものだし、そこまで悲観する程でも無い気が。例えば「電撃戦という幻」では、対仏侵攻時のドイツ軍はそもそも「電撃戦」という概念自体を確立していなかったと主張してるし。
まあ、米軍が当時の英仏軍のように、気づかないうちに時代の変化に取り残されて居るのではないのかという不安は最もで、ぶっちゃけ今のところどの方向性が正しいのか分かんないしね。