量子回廊

量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

収録作品のうち、気になったものについて

あれ?異形コレクション神聖喜劇」で読んだときには箸にも棒にも・・・的な印象だったのに、改めて読むと時系列の混乱が異常に面白い。ふしぎ。痴呆症の視点ってこんな感じなんだろうか?

  • 八木ナガハル「無限登山」

無限ホテルネタはラッカー「ホワイト・ライト」マルパクじゃないかと思ったが、そもそもレムのネタだったなコレ。

なんというか、いろいろなネットコネタが20年後にどう読まれるのか気になる。この「謎の感動」タグ感はやはり古びてしまうのだろうか?

  • 円城 塔「バナナ剥きには最適の日々」

一歩間違えれば田中啓文「三人」(「異形家の食卓 (集英社文庫)」収録)だな。ネタバレだけど。

  • 谷 甲州「星界転生」

数千〜万年単位で繰り広げられる、人のタイムスケールを超えた恒星間戦争。しかしこの戦争、ペイするのかねえ?

  • 松崎有理「あがり」

適当な制限酵素かDNAseを使って、PCRで増幅した「あがり」状態のDNAをぶっちぎった方が速いのでは?