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ゼロ年代SF傑作編

読書

ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)

ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)

ここ10年ぐらいでジャンルSFへデビューした(ラノベ等で実績を積んでいた人を含む)国内若手作家の作品を集めた短編集。
先ずタイトルが凄い。『ゼロ年代国内SF傑作選』ではなく、『ゼロ年代SF傑作選』と言い切ってしまうところが潔い。惚れ直したぜハヤカワさん。
収録作品としては『スラムオンライン (ハヤカワ文庫 JA (800))』の後日譚となる「エキストラ・ラウンド」、グローバリゼーションと固有文化の衝突を描く「地には豊穣」、永久に地上に着陸することの無い無人機同士が戦う世界を描く「おれはミサイル」がツボにはまった。(しかし、「おれはミサイル」の世界で燃料はどこから供給されているのか気になる・・・)

一方で巻末解説には首を傾げてしまう。「リアル・フィクション」とやらを軸としてこれらの作品を語っても、ジャンルSF・プロパーSF業界内の人にしか通じないと思うがなあ。
まあ、90年代終わりごろの状況(例えば瀬名秀明氏に対するSF業界内からのバッシング。詳細については冬樹蛉氏の間歇日記や、岡本家記録とは別の話(SF論争篇)参照 )と比べると、「外の人」に対する視線が大分変わってきたのは評価。