「虐殺機関」文庫化

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

まあ発売日は先々週なので今更ではあるが購入。
Jコレ版を含めて、これで「虐殺機関」の購入は三冊目。
何故かコレだけ買っても損した気分に成らないぐらいの傑作。個人的にはここ10年は国内SFの黄金期だったと思うが、その中でも突出した傑作だと思う。(小松左京賞は下手すると「虐殺機関を落選させた賞」として名を残すんじゃないかとも思ったり。正直、御大の鶴の一声で落選したと言う話は信じられない。まあ、現在出版されている版は応募時の原稿を更に加筆したものだそうだが、それにしてもなあ・・・)

ピンカー人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)を面白く読めた人や、グロスマン戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)あたりに興味のあるミリタリ系の人、MGS好きなゲーム野郎にお勧め。もちろんSF読みな人には無条件でお勧め。

それにしても、作者があと10年・・いやあと5年でもいいから生き続けていれば、どんな傑作が読めたのだろうか・・・・・・・。