現在中国では「隗より始めよ」の故事に"まず言い出しっぺが率先して実行しろ"というニュアンスは無いんじゃないかな?という話

自己まとめ。なんとなく気になったのでざっくり調べてみた。




「まず隗より始めよ」の元になったエピソード
manapedia.jp

は中国では"千金买骨"(骨でも大金で買う)として知られており
baike.baidu.com

その意味するところは

道理

这个故事告诉我们,要招聘人才,不仅仅要放下架子,更要有诚心,要拿出实际行动。郭隗的聪明睿智令人佩服,他的勇于自荐,自我推销的方式也很有艺术性。
现用来比喻渴望求得贤才。

とされており、Excite翻訳してみると

道理

このストーリは私達に教えて、人材を招聘して、棚をおろすだけではなくて、更に真心があって、実際行動を取り出します。郭と隗の賢い英知は人を感心させて、彼のは勇敢に自薦して、自ら売りさばく方法もとても芸術性があります。
現在比喩が賢才を求めるのを渇望するのに用います。

となる。要は「人材募集方法すげー、セルフブランディングすげー」というサクセス・ストーリーとして、そして「人材を大切にしよう」と言う意味で受け取られており、現在は「才能のある人を求めるならこういう方法を取るべきだ」という比喩として使われているとのこと。
まあ、あくまで「ソースは百度百科(キリッ」だし自動翻訳とあやふやな漢文理解だけなので断定出来ないんだけれど、この故事について"まず言い出しっぺが率先して実行しろ"というニュアンスは主流では無さそうということは分かる。


同じ古典をベースにしていてここまで解釈が違うというのは面白いし、「一見同じ古典文化を共有しているように見えるけど解釈がだいぶ違っていて、相互に誤解しっぱなし」という話は他にも結構有りそう。